子どもに小さな「責任」を負わせてみよう
年長の長男が「幼稚園で仕事をしているんだ」と言いました。
仕事?と思いましたが、よくよく話を聞くと、
日本の「係」のようなもので、
他のクラスにメッセージを伝えに行く伝言係や、
日付を管理する係などがあるそうです。
今の日本の事情は知りませんが、
私が子どもの頃は、係なんて小学校からだったように思います。
教育の一環だと思いますが、
幼稚園ですでに係を与えるとはすごいなぁと感心しました。
幼稚園でボランティア作業をしていると、
メッセージを伝えに行った子どもが慌てて戻ってきました。
聞くと、メッセージを伝えるクラスの前まで行って、
肝心の渡し物をすっかり忘れたことに気づいたと言います。
これには先生も呆れてしまい、
半分叱りながら再び送り出していましたが、
こうした小さな「責任」を負うのはいいことだと思いました。
仕事をやり遂げた時の達成感、人の役に立つ喜び、
そういったものを幼児のうちから覚えることができれば、
自信もつき、のびのびと成長させることができるのではないでしょうか。
さて、我が家でも早速実践です。
夏の暑い日、水遊びを兼ねて、
洗車を手伝ってもらうことにしました。
実は、長男から度々「やりたい!」と言われていたので、
だったらみんなでしようということに。
一人にひとつずつスポンジを渡し、
担当の部分を伝えると、そ
れはもう一生懸命洗ってくれました。
道行く人たちには、
「あら、いいわね~」
「頑張って~」
と声をかけられ、子どもたちも得意気です。
そして瞬く間にきれいになった車に、大喜び。
その反面汚くなった子どもたちは、そのままお風呂に直行!
車も自分もきれいになって、子どもたちは大満足でした。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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