成功者が持つ能力とは…?

成功者が持つ能力
最近、幼児教育や保育の業界では早期教育や、
IQを伸ばす教育
が流行しています。

しかし、ある心理学者が面白い説を唱えています。

ペンシルバニア大学の
アンジェラ・リー・ダックワースという心理学者です。

彼女の説というのは、「グリット」という能力が、
成功するかどうかを決める重要な能力であるというものです。


彼女は元経営コンサルタントであり、
元教師であり、心理学者です。

教師として教育に携わった時に、
IQの高い、低いで成績が決定するわけではない
ということに気づきます。

そしてそれに興味を持った彼女は、
研究者になったのです。

現在では、調査の結果から、
グリットが大切であることを発表しています。

このグリットとは、
1.物事に対しての情熱、
2.果てしない長時間、粘り強く努力し、それを成し遂げる力
の事を言うようです。

皆さんはどう思いますか?

私はあながち間違っていないと思います。

かの有名な松下幸之助さんも、
「失敗はない。成功するまでやり続けること。」が大切だと言っています。

また、カルロスゴーンさんも
「社員のモチベーションを
上げることが最も重要。」と言っています。

これからの教育は、
ただの学習ではなく、
考える力、もっと言えば考え抜く力を
身につけることが重要なのかもしれません。

ちなみにアンジェラ・リー・ダックワースさんは、
このグリットを育むために効果的だと考えられる考え方として、
「グロースマインド・セット」をあげています。

この「グロースマインド・セット」は、
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士
という方が発展させた説で、
「知能は生まれつき固定されたものではなく、
努力を重ねることによって変えることができるものである」

という考え方のようです。

ドゥエック博士の研究では、

①子供たちに脳と知能の発達について予め学習させる

②知能は生まれつきのものではなく、
挑戦し続けること、努力することによって
いくらでも伸ばすことが可能であると教え込む

③難しい問題を解かせる

という手順で問題を解かせたところ、
難しい問題にも失敗を恐れず、
挑戦することが分かりました。

彼らは失敗することについて、
永遠に続く致命的なものではないという学習をしたことで、
このように難しい問題にも
果敢にチャレンジしていくマインドを身に付けました。

この「グロースマインド・セット」のような考え方が
グリットを育むために、とても大切な考え方なのではないかと
アンジェラ・リー・ダックワースさんは言っています。

さて、幼児期に必要な学習は何でしょうか?

また改めて、しっかりと考えなければなりません。


hayashi

林 勇希

株式会社Gクリップコーポレーション
執行役員 経営コンサルタント

幼稚園を中心とした子どもに関わるビジネスの経営コンサルタント。
幼稚園・スポーツクラブにおいての学童保育立ち上げ提案、幼稚園の園児募集、スイミングクラブの会員募集、保育所立ち上げなど、子どもに関わる幅広いビジネスにおいてコンサルティングを経験。現在は私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGクリップコーポレーションに所属し、幼稚園の園児募集、教育施設への学童参入支援、スイミングクラブ会員募集支援等、教育業界へのコンサルティングを行っている。0歳~9歳の子どもたちの教育を研究し、指導員を育成する一般社団法人キッズコンサルタント協会の理事を務めるほか、元プロテニスプレーヤー杉山愛選手の母である杉山芙沙子氏が開発した幼児向けスポーツプログラムの普及を行う一般社団法人次世代SMILE協会の研究員も務めている。