欧米流寝かしつけ『ファーバー方式』は、本当に子どものためなのか?
最近日本でもよく紹介される、
アメリカ式寝かしつけ『ファーバー方式』。
欧米では夜泣きが少なく、
日本がダントツで一番夜泣きに悩まされているといいます。
その原因が、寝かしつけの方法。
日本は添い寝が多いのに比べ、
欧米ではこの『ファーバー方式』を実行しているからだといいます。
では、この『ファーバー方式』とは一体どんなものでしょうか?
『ファーバー方式』とは、赤ちゃんがひとりで
寝つくようにトレーニングする方式で、
4~5ヶ月頃の赤ちゃんから始められます。
まず寝かせる準備をしたら、
赤ちゃんをベッドにおいて部屋を出ます。
赤ちゃんが泣いてもすぐにあやさず、
最初は5分くらい経ってから声をかけたりあやしたりします。
この時に、抱っこをしてはいけません。
そして、泣いてからあやすまでの間隔を
10分、15分と少しずつ長くしていくのです。
そうしているうちに、
赤ちゃんは夜中ぐっすりと寝るようになる、というわけです。
私も、長男が保育園で寝ないからと、この方法を勧められました。
でも、いくら泣かせてもひとりで寝ようとはせず、
結局2日で諦めました。
そもそも、私自身この方式を懐疑的に思っているので、
うまくいくはずがないのです。
泣くのは、赤ちゃんの意思表示の手段です。
4~5ヶ月くらいの赤ちゃんが、何もなく泣くとは思えません。
大人でも寂しい時、悲しい時、構って欲しい時に、
泣きはしませんが、言葉で伝えます。
でも、赤ちゃんはまだ話せませんから、泣くしかないのです。
ですから、小さな赤ちゃんに
「諦める」ということを感じさせることに、
私はどうしても罪の意識を感じてしまうのです。
また、これが原因で何も言わない
「サイレントベビー」になっても困ります。
泣いている赤ちゃんをすぐ抱くと泣き癖がつく、
抱き癖がつく、また甘えた赤ちゃんになるともいいますが、
赤ちゃんでいるのは一生のうちごく僅かな期間です。
抱いてあげることで安心するのなら、
それはそれでいいのではないでしょうか。
参考文献
https://mamapress.jp/magazine/ferber-method/
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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