子どもの話から見えてくる、問題の原因

子どもの話から見えてくる、問題の原因

 

「お昼寝の時間に寝ようとせず、
ごそごそ動いて他の子の邪魔をする」

幼稚園の先生から長女に、そんな指摘を受けました。

その時は、他の子の邪魔をしてはダメよ、
先生のお手伝いをしようね、と言い聞かせ、
事は一旦収まりました。

それから随分経ったある日、
長女がふと言ったのです。

「私、幼稚園でお昼寝の時、おねしょしちゃった」

それは入園してすぐの頃です。

2回ほどお昼寝の時間におねしょをしたのですが、
幼稚園もそんなアクシデントは日常茶飯事なので、
誰も気にしてはいませんでした。

それを、半年近くも経って話すのです。

最初はその記憶力にびっくりしたのですが、
すぐに私の頭は別のところへ考えがいきました。

この子は、おねしょをするのが怖くて
幼稚園でお昼寝をしようとしないのではないか、と。

子どもの話から見えてくる、問題の原因1

 

 

 

 

 

翌日そのことを先生にお伝えすると、
随分びっくりされていました。

でもその日、うちの娘に大丈夫、心配要らないからね、
と伝えると、ちゃんとお昼寝したそうです。

3歳くらいの記憶力といえば、
興味のあることは覚えているけれど、
そうでなければすっかり忘れるものです。

それが楽しいことばかりだといいのですが、
今回の場合、ちょっとしたトラウマになるようなことを
ちゃんと覚えていたということです。

子どもの話から見えてくる、問題の原因2

 

 

 

 

子どもが問題を起こす場合、やはりどこかに原因があります。

子どもの記憶は曖昧ですので、
親が見ていないところに原因があれば
それを探し出すのは難しくなりますが、
まずは子どものなんでもない話でもちゃんと聞いてあげましょう。

断片的な話でも、
鍵になるようなことが出てくるかもしれません。

子どもの小さな発信をキャッチできれば、
その子の心に起きている小さな変化にも
きっと気づくことができるでしょう。

 


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。