2017.04.09
実力派俳優の子どもたち
赤ちゃんが泣くのは、
それが唯一のコミュニケーション手段だからです。
お腹が空いたよ
眠いよ
寒いよ
抱っこして
泣くだけで、
たくさんのことを伝えようとしています。
慣れてくると、
泣き方の違いが少し分かりますが、
それでも全てを理解することはできません。
そこが、新生児を育てる難しさです。
それが、1歳を過ぎると少しずつ言葉を覚え始め、
ジェスチャーでも何かを伝えようとすることがあります。
ようやく子どもが伝えようとしていることが
よく分かるようになり、親にとっても
コミュニケーションが楽しくなってくる頃です。
ところがこの頃、
これまでと違う泣き方も覚えます。
フランスで「あらあら、演技しちゃって!」というその泣き方は、
「いやだー!」という感情を伝えようとしているのです。
言葉が未発達なので、泣くことで
一生懸命伝えようとしているのですが、
涙が出ていないことが多いのですぐ分かります。
こういう泣き方は、
言葉でしっかり表現できる3歳頃まで続きます。
それにしても、その泣き方の上手いこと!
子どもにとっては
嫌な感情を伝える手段にすぎませんが、
床に転がってわんわん泣かれたりすると
ちょっと困りますよね。
もしダメと言ったことに対して
こういう反応をされた時は、
毅然とした態度で対応するようにしましょう。
フランス風に
「演技なんかしてもだめよ~」なんて言いながら。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。
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