個を大切にする兄弟喧嘩の解決法

個を大切にする兄弟喧嘩の解決法兄弟が増えていくことは
喜ばしい反面、動き出した頃から兄弟間での喧嘩も始まり
家の中で泣き声や悲鳴が聞こえてきてはいませんか?

 

親から見ると

それぞれの子どもを大切にしたいし、尊重してあげたい。
でも兄弟の中で折り合いのつかない時は
どうしたらいいのか悩まれることも多いかと思います。

特に年齢が低いと無意識の世界にいるため、
3歳前後までは言っても聞かない、約束を守れないということが日常茶飯事になります。
それは致し方ないことです。

でも0歳から大きくなっても大切にしたい姿勢があります。

「使いたいのなら相手が終わるまで待つ」

 

ということです。

この姿勢は兄弟に限らず大切なことです。

モンテッソーリ教育では、
自分のやりたいことをやりきることができる、
という空間が整えられており、
他にもお友達がいる時でもそれは保証されています。

 

どういうことか、といいますと
「人の邪魔はしない」
「使いたいときは使っている人が終わるまで待つ」
(基本的に教具は1種類1つしか置いていない)

というルールが徹底しているため
途中で誰かに取られるかもという恐怖心がないのです。

だからこそ意地になって頑なにそれを離さないという必要もなくなります。

ここは安全にそして安心してやりたいことができる。
という環境をみんなで守っているのです。

 

家庭でも同じではないでしょうか?

 

親としてはどちらも大切。
だからこそ、相手のやりたいことは尊重し合う。

下の子には
「これはお兄ちゃん、お姉ちゃんが使っているから終わるまで待とうね。」

 

お兄ちゃんやお姉ちゃんには
「○○が使いたいみたいだから終わったら貸してあげてね、声をかけてあげてね」

これを繰り返していく中で
それぞれが集中できる時間が保証されていくのではないでしょうか?

 

今すぐには解決しないと思います。
でも長い目で見たときに
いつの日かお互いの時間を尊重し合える関係になっているのではないでしょうか?

分からないから伝えない。
分からないから譲ってもらい続ける、のではなく

例え0歳であっても人としての関わり方を伝え続けることは
とても大切なことだと思います。

何度も何度も伝えて、目に見えた行動で返ってこない日々が続くと
親としても心折れそうになる時があると思います。

 

でも子どもたちも色んなぶつかり合いや一緒に悪さを企んでみたり、
ふざけて笑いあったりしながら
兄弟という関係性を一生懸命築いている途中です。

親が凛としてルールを提示するということは

子どもたちが思う存分遊べる、
集中できる環境を整える上でとても重要なポイントです。

自由は制限の中にある。
なんでもokではなくて、制限の中で初めて成り立つ空間があります。

 

ある程度したら兄弟や家族みんなで考えたルールを追加していくのもいいかもしれませんね!

それぞれを大切にしたいのなら、そんな環境づくり始めて見ませんか?

 


差し替え希望写真(水上)アドラー流コーチング メンタルコーチ
水上満乃理(みずかみ みのり)

某大手コンサル企業にて5年間勤務後、結婚と共に退社。 以前から興味のあったアドラー流コーチングを学び、コーチとして個人事業を設立。 現在、2016年5月に生まれた息子(第一子)と2019年7月に生まれた息子(第二子)の子育て真っ只中。
アドラー流コーチングとは、「褒めない・叱らない育て方」「勇気づけ」「目的論」などを提唱する心理学者アドラーの思想を基にしたコーチング。アドラー流コーチングとモンテッソーリ教育の考え方をもとに、初めての育児に試行錯誤しながら毎日を楽しく過ごしている。