保育園の特性を活かした、食事のしつけ

保育園の特性を活かした、食事のしつけ

うちの保育園に、早産で生まれ、
1歳を過ぎても小さくて華奢な子がいます。

定期検診で毎回指摘されるのか、
体重が赤ちゃんの成長のバロメーターだからか、
その親の関心はとにかくその子の体重に集中しています。

それなのに食が細いので、
保育園に通い始めるまでは、
食べるように一日中何かをテーブルに置いていたそうです。

でも、保育園ではそうはいきません。

そこで、「こうしたら食べるんです!」と言って
親が持ってきたものは、なんとタブレットでした。

家ではタブレットを見せることで
テーブルに座らせた状態にし、食事をさせていたのです。

保育園の特性を活かした、食事のしつけ1

 

 

 

 

 

各家庭でのタブレットの使い方に
文句を言うつもりはありません。

ただ、保育園にタブレットを
持参するという考えに、少し呆れてしまいました。

うちの保育園では、
それぞれの子どもの成長に合わせて
付き添っていくという方針をとっています。

だからといって、一日中食べさせたり、
食べるためにタブレットを使わせたり、
というのは、他の子どもの妨げになります。

子どもがまだ小さいといっても、
そこは共同生活の場なのです。

保育園の特性を活かした、食事のしつけ2

 

 

 

 

 

食事のしつけに関していえば、
低年齢の子どもはお腹が空けば必ず食べます。

保育園で生活をしていると、
食に関心のない子どもも、
みんながおいしそうに食べているのを見て、
自分もその中に入りたいと思い、
まずは席に着くようになります。

そして、他の子どもが食べている様子を見て、
量の程度はあれ必ず食べるようになります

そこが保育園のいいところで、
こうして少しずつ社会性も身につくのです。

保育園で嫌いなものが出て
あまり食べなかった時など、
おやつや夕食で挽回していることが多いものです。

子どもは必ずどこかで無意識に調節しているので、
心配しすぎないでくださいね。

それから、家では
家のやり方があっていいと思いますが、
1日中だらだらというのは逆効果です。

子どもの食事にも、
ちゃんとリズムをつけてあげましょう。

 


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。