フランス人女性も苦労する?子育てと仕事の両立
共働き家庭の多いフランスですが、
なるべく子どもと過ごす時間を増やすため、
多くのフランス人女性が仕事の仕方を工夫しています。
中でもフランス独特だと思うのが
「キャトル・サンキエム(5分の4)」と呼ばれるものです。
週5日のところを週4日にして仕事をする、
というもので、フランスの幼稚園と小学校が
週4日制で水曜日に授業がないことから、
この方法が定着しました。
ちなみにこれは、
日本でいうパートタイム労働のことですが、
意味は随分と違って、
フルタイム労働の人と比べて労働時間が短いだけで、
社会保障や賃金などは同じ条件のもとで
契約が成立するので、時給制ではありません。
雇用が日本のパートタイム労働よりは
保障されているといえますが、
曜日や時間の選択肢がある訳でもないので、
一長一短かもしれません。
水曜日は授業がないということで、
習い事をしている子どもも多く、
その送迎などでママたちは大忙しの日になります。
でも最近、学校が週4日であるために
1日の就業時間(私の住む市では9時~16時30分)が長すぎるのでは、
ということが問題になって週5日になる自治体もあり、
ママたちも少し翻弄されています。
しかも今では、会社からパソコンを持たされ、
お休みのはずの水曜日に家で仕事をしている
ママの姿もよく見かけます。
また、管理職でこのシステムを利用できないママたちは、
放課後や水曜日をヌヌーと呼ばれる
ベビーシッターに頼ることになります。
でも、ベビーシッターが間違えて
他の子を学校から連れて帰った、
なんていう事件もあるので、
信頼できるベビーシッターを見つけるのも一苦労です。
やっぱり、子育てと仕事の両立は
どこでもなかなか大変ですが、
丁度いいバランスを見つけるということが
子どもにとって大切ではないかな、と思います。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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