よい子・わるい子・ふつうの子?
新学期にも慣れ親しむ頃、
必ずといって、どこかで繰り返される会話があります。
「先生!あの子悪い子だよ!!」と・・・・・。
「どうして?」と尋ねてみると、
その子なりの正しい正義の回答を述べることができるのです。
「◯◯ちゃんをぶったから・・・」
「何もしてないのに、ぶってくるから・・・」
「順番を守らないから・・・」
「嫌なことをから・・・」。
全く、その通りですね。
いつも、ご家庭で「いけません」と言われていることをしている子がいるわけですから、
「悪い子」とひとくくり捉えてしまうのも無理はないでしょう。
それは、それは、その子にとってみたら、
カルチャーショックなのでしょう。
でも?ホントに、あの子は悪い子なのでしょうか??
こんなケースで悪い子と言われてしまう子って、
実は、しっかりタイプの子だったりもします。
ただし、まだ、リーダー像が明確な年齢ではないので、
大きなお世話になってしまったり、
言う事を聞かせたいがために強制的になったりと・・・
自分のミスは認めずにパーフェクト!と
アピールをしたがるケースがあるのです。
まるで・・・
ちょっと、うるさいまるで風紀委員のようですね。
このようなイヤな経験なども通じながら、
「幼稚園での学び」が発動するのかとも感じています。
お互いの正義のぶつかり合いです。
どちらのタイプも正しい正義なのです。
前者のタイプの子は、
自分の正義が素敵だということを知る必要がありますが、
悪い行動と悪い子は違うという事を理解する必要がありますね。
後者のタイプはリーダーシップを取りたいという欲望がありますから、
リーダーたるものを、
相手に嫌われたり、
嫌がられたりしながら理解する必要がありますね。
子どもたちに寄り添う、
子どもどもたちに向き合う・・・
親であれば情が蠢きますから、
我が子一番視点になることは当然ですよね。
しかし・・・
相手を受け入れること・・・
どのようなタイプの子であっても、
ゴールとなるものは、
広い温かな目と心だということには違いありません。
よい子、悪い子、フツーの子・・・
昭和に賑わったTV番組ですが・・・
どのキャラクターも愛らしい存在でしたよね。
学校法人野村学園 パール幼稚園
理事長
野村 良司
大学卒業後、幼稚園教諭を経て30歳という若さでパール幼稚園園長に就任。国内外200以上の幼稚園を巡り、いい幼稚園の定義を確立する。私立幼稚園、辿り着く先は人財育成。『いい先生がいれば何でもできる』と教職員の育成に力を注ぐ。幼児教育に対しては、互いの存在を認め、あの子がいるからウチの子も育つという『育ち愛』という、包み込みの概念を定め、独自性の高い教育活動や行事を実施している。その独自性の高い教育内容によって「ファンが生まれるパール幼稚園」を築き上げた。
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