学校のボランティア活動で、ストレス解消?!
フランスの学校では年度末に、
「ケルメス」という学校祭を開催します。
日本の夏祭りのようなもので、
ヨーヨー釣りや金魚すくいはありませんが、
ヨーヨーの代わりにあひるの人形が水に浮いていて、
それを3羽釣ると景品がもらえる、
といったような縁日がたくさん出ます。
その日はもちろん、
先生方だけでは運営ができないので、親に協力を求めます。
準備を手伝う人、縁日を運営する人、
食事を用意する人、後片付けをする人。
幼稚園の掲示板に表が張りだされ、
そこに名前を書き込んでいくのですが、
これがなかなか、みなさん積極的に参加してくださいます。
我が家は役員をしているので、パパがバーベキュー担当。
その日はパパもはりきって有給をとり、
朝から買出しに行ったりしていました。
夕方から始まるケルメスは、開催直前にひどい豪雨があり、
予定していた子ども達のコーラスの発表会は中止、
縁日も結局教室ですることとなってしまいました。
発表会で子ども達の成長を見るのを
楽しみにしていた親にはちょっと
残念な感じでしたが、子ども達は大はしゃぎ。
そして、それにも負けず
楽しそうにしているのが、実は親でした。
こういった行事は童心に帰れるので、
普段子どもの世話に追われている親も
ストレス発散になるのかもしれません!
私は日本で生まれ育ちましたが、
夏祭りや学校の文化祭のようなワクワク感は、
世界共通のようです。
片付けで最後まで残っていた親はほんの数人でしたが、
園長先生が残りものの食事とシャンパンを振舞ってくださり、
子ども達は、自分達だけのものになった園庭で
思いっきり遊んでいました。
幼稚園に夜残って先生方と一緒にお酒を飲む、
という特別な時間に、
普段子育てに追われる忙しさを忘れられて、
ちょっとしたストレス解消にもなりました。
みなさんも、こんな機会があったらぜひお見逃しなく!
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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