子どもに接する時、ついついやってあげていませんか?

子供に接する時、ついついやってあげていませんか?

例えばこんなこと日常生活の中でありませんか?

・靴を履く時に子供が自分でやるのを待っているより、
自分が履かせてしまった方が早くできるから履かせる

・おもちゃで遊んでいる時になかなか上手く出来ておらず、
何度も失敗しているためじれったくなり手を差し伸べ完璧にやってあげる

・何かに登る時なかなか登れないため抱っこして乗せてあげる

などなど、子供が一人の力でできていない時、
すかさず手を差し伸べてやってあげることはありませんか?

普段はじっくり待ったり、見守るけれど
たまに時間がない時に仕方なく、
ということもあると思います。

また、日常的にこうしたすかさず手を差し伸べる、
という方もいらっしゃると思います。

なかなかできない、ぎこちない

というのは手先を器用に使えるように
まだまだ発達の途中にいるからこそ起こることと、
経験がない、または少ないため
コツを掴めていないからなどが考えられます。

子供ですから、これらは当たり前です。

そしてまさに目の前の一つ一つの事柄を通して
手先を発達させ、経験を積んでいるのです。

大人はついつい「上手くできるように」
という結果を求めてしまいがちで、
子供も当然そうだろうと思い込んでしまうことがあります。

でも本当に目の前のこの子は、
完璧を求めているでしょうか?

たとえ見本通りできていなくても、
完璧でなくても自分の思った通りのことができたとき、
心の底から喜んでいたりすることはありませんか?

子供の力を信じて同じ目線に立ち、
子供の求めていることを一緒に応援していくようなサポートが、
私たち親や子供に関わる方々には必要なように思います。

いつも誰かに途中で手を差し伸べられ、
自分でやらないことに慣れてしまうと
自分がやらなくても誰かがやってくれる、
自分にはできる力がないから誰かにやってもらおう、
などそんな依存体質にも繋がることがあるかもしれません。

完璧でなくてもいい、
でもあなたのやりたいことができないのなら
最大限のサポートをします、
という姿勢はきっと子供の心に届き、
子供は自分自身の意欲を大切に進んでいけることと思います。

子供の意欲を失わせず、
むしろ加速させるアプローチやサポートをするのは
きっと私たちにできることなのだと思います。

そして、私たち自身もできることから、
やっていけたらそれでいいのです。

 


差し替え希望写真(水上)アドラー流コーチング メンタルコーチ
水上満乃理(みずかみ みのり)

某大手コンサル企業にて6年間勤務後、結婚と共に退社。 以前から興味のあったアドラー流コーチングを学び、コーチとして個人事業を設立。 現在、2016年5月に生まれた息子(第一子)と第二子妊娠中で子育て真っ只中。
アドラー流コーチングとは、「褒めない・叱らない育て方」「勇気づけ」「目的論」などを提唱する心理学者アドラーの思想を基にしたコーチング。コーチングの考え方をもとに、初めての育児に試行錯誤しながら毎日を楽しく過ごしている。