自立心と甘えのはざまで

自立心と甘えのはざまで2

 

3歳の子どもは、まだまだ頼りないけれど、
自分で何でもしたいお年頃です。

3歳はまた、3年保育の幼稚園に入園できる年齢ですから、
それなりのしつけも必要になります。

でも、3歳の子どもにできることには限界がありますし、
朝の準備で忙しい時にもたもたされると
どうしても手伝ってしまいます。

ところが、自立心は
2番目の子どもになるとさらに強くなるようで、
私の3歳の娘は手伝おうと思っても、
「いい、自分でやる!」 といって聞きません。

5歳の長男はもう大抵のことは自分でできますが、
1歳半の次男はまだ自分で何もできませんから、
私もついつい長女の自立心に頼って毎日を過ごしがちです。

ところが最近、
娘がのろのろしていることが増えました。

以前は着替えを出したらさっと着替えていたのに、
やたら時間がかかっているのです。

その時ふと、長男が3歳の時は、
もうちょっと手伝ってあげていたことを思い出しました。

「長男は、そんなものよ」

とも人に言われましたが、
甘え上手ならいいのですが、
甘えるのが下手な子はどうしているのでしょう?

我慢しているのでしょうか?
そう思い、娘にちょっと聞いてみました。

「手伝おうか?」

すると、嬉しそうな顔をしてこちらを見るのです。
この子は、甘えたくても甘えられなかったのです。

自立心と甘えのはざまで

 

 

 

 

 

それから、いつも手伝うわけではありませんが、
よほど時間がかかっている時は疲れているか
甘えたいのかどちらかだろうと思い、
少し手伝うようにしています。

何でもやりたがるからと放っておくと、
今度は本人が頼みづらくなるのか上手く言えず、
こちらの注意を自分に向けんがために、時間をかけたり、
言うことを聞かなかったりするようになるようです。

3歳ではまだ言葉で十分に表現できず、
態度で示していることも多いでしょうから、

「そういう時は『手伝って』って言うのよ」
「『ママ』って呼んでくれないと分からないよ?」

と教えてあげるようにしています。

 


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。