子どもとの会話を広げるコツ

子供との会話を広げるコツ

日ごろ、みなさんはお子さんと
どのような会話をされていますか?

子供との会話の中で、「楽しかった?」など、
感情をこちらが先に質問で提示することはありませんか?

実はこちらからの質問を少し変えるだけで、
子供の内側にある感情が出てくるのです。

先日、こんなことがありました。
6歳の甥とお祭りに行ったときの会話です。

私「今日のお祭りはどうだった?」
甥「楽しかった」
私「どんなところが楽しかったの?」
甥「ご飯を買うのに並んだところ」
私「どうしてそこが楽しかったの?」
甥「人がたくさんいたから」
・・・・
と会話は続きます。

「楽しかった」という言葉の奥に
その子の中にはどんな情景が浮かんでいるのでしょうか。
それを一緒に見ようとするように質問をしてみるのです。

私からすると、混雑したお店の中で
まだ背の小さい甥からしたら
大人ばかり空間で待たせてしまって、
何だか申し訳ないな、と感じているシーンが
彼にとってはその日一番の楽しさだったのです。

こちらが質問しても
「わからない」と答えが返ってくる場合もあります。

そんな時には話したくないのか、
どう伝えたらいいのかが分からないのか、
自分の気持ちの整理がつけられておらず、
感情(感想)そのものが本人にも分かっていない、
などいろんなパターンがあります。

まずは話したくない場合には
表情・態度に出るでしょうから、
その場合は自然に会話を終わらせることも大切です。

また、伝え方に迷っているようなら
選択肢をいくつか与え、答えやすいようにしてあげることも大切です。

そして、感情(感想)そのものが
本人にも分かっていない場合には
一緒にその出来事を振り返り、
行ったこと、自分の感想などを話してみるのもいいかもしれません。

「楽しかった?」 ・・・ 「うん」

といったとてもシンプルな会話ばかりでなく、
子供の中にある喜怒哀楽のとても豊かな感情に
ぜひ触れてみて欲しいなと思います。

子供の心の中に強く印象に残っている情景を
一緒に感じられると更にその子との関係が
より一層深まっていきますね。


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アドラー流コーチング メンタルコーチ
水上満乃理(みずかみ みのり)
某大手コンサル企業にて6年間勤務後、結婚と共に退社。 以前から興味のあったアドラー流コーチングを学び、コーチとして個人事業を設立。
現在、今年5月に生まれた息子(第一子)の子育て真っ只中。アドラー流コーチングとは、「褒めない・叱らない育て方」「勇気づけ」「目的論」などを提唱する心理学者アドラーの思想を基にしたコーチング。コーチングの考え方をもとに、初めての育児に試行錯誤しながら毎日を楽しく過ごしている。