左利きって、そんなに不利?!
みなさんのお子さんは、右利きですか?
それとも、左利きですか?
幼児のころは両手を器用に使う子が多く
利き手がわかりづらいと言われます。
私の娘の場合は、2歳のころ保育園での給食の時間に
「右手でスプーンを持っているんですが
左手で手づかみで食べているんですよ … 苦笑
何度注意しても直らないので、どうしますか?」と
相談されました。
園では、基本的には「お箸を持つ手=右」と
教えていましたが
もともと私の家系は左利きが多いので
娘が左利きなのは、間違いなく遺伝でしょう。
「手づかみでは仕方ないので、もう左手で持たせてください」と
お願いし、晴れて左利きデビューを果たしました!
私にとって、左利きというのは
マイナスな概念はまったくなく
個性的で素敵なチャームポイントだと思っています。
しかし、ある日「事件」が起こりました。
娘が4歳ころだったでしょうか
子ども書道教室の習い事体験に参加しました。
年配の厳しそうな先生の前の席に着くと
筆を持つよう言われた娘は
当然のごとく左手で筆を持ちました。
その時「違うでしょ!右!!」と
先生に鋭い声でたしなめられ
右手に持ち替えたものの、なかなか書くことが出来ず
つい、また左手に持ち替えてしまいました。
するとまた「違うっ!右!!パシっ!!!」と
娘の左手に
激しい言葉と先生の手が飛んできました。
何とか我慢して最後まで頑張った娘でしたが
最後「うちは左利きはダメだからね!」と
先生の言葉を浴び
部屋を出るときひとこと
「書道教室へは絶対行かないもん」と小さくつぶやきました。
日頃、さまざまなことに好奇心旺盛な娘が
唇を噛み締めていった
あの悔しそうな顔を
私はいまでもよく覚えています。
その数年後、小学校へ入学。
毎年ある硬筆展では
各クラス2名づつ、上手な子が代表選出され
2週間ほど、放課後特訓があります。
当然のごとく、書道教室に通う子が選ばれていますが
2年生の時、なんと娘が初めて選ばれました。
書道教室には通っていない上に
左利きの子が選ばれたのは快挙!と驚かれましたが
担当の先生が、利き手に関係なくきちんと指導して下さり
それが娘のコンプレックスを打ち破ったようでした。
これをきっかけに
「書道教室にいかなくても、自分で練習すればいい」と
指にたくさんタコができるほど毎日練習を重ねた娘は
今では毎年代表に選ばれ、入選も果たすまでになりました。
確かに、日本語は右手で書くような成り立ちですし
右利きの先生が、左利き用に教えることは難しいかもしれません。
でも本来であれば、子どもの才能や世界を広げるための習い事
左利きだからという理由だけで
その子の可能性を摘むようなことはあってはならない
そして、ハンディがあっても
努力すれば結果を出すことができ、自信につながるということを
娘に強く教えられました。
VIVA・左利き! 胸を張っていこう!
石田 治香(いしだ はるか)
長くアパレル業界で、服飾雑貨の企画デザインを手掛ける傍ら、趣味のスポーツ関連や子育てに関するコラムやblogを発信。
「衣食住を、カラフルに楽しく♪」をモットーにハンドメイド・インテリア・お料理・アートなどを通してひとり娘との暮らしが輝くようなちょっとしたアイデアを、日々模索中!
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