親の心子知らず?それとも、子の心親知らず?
育児をしているお父さんやお母さんは、
子どものことにいつも一生懸命です。
学校生活、教育、習い事、しつけ。
子どもにとってよいことであれば、
できる限りのことをしてあげたいと思うのが、親ですよね。
それなのに、
「親の心子知らず」とはよく言ったもので、
子どもはそんなこと知らぬ存ぜぬ。
思わず文句も言いたくなるのですが、
その前に少し考えてみましょう。
もしかすると、
どこかに親の期待や希望が入りすぎてはいないか、と。
破天荒な長女は、意外と精神的に弱い部分があり、
主人は柔道や空手といった武道をさせたがっています。
確かに、フランス人の間では、
精神を鍛えるためや、
しつけのために武道をさせたがる親がたくさんいます。
一度は、先生の言うことを
聞かない子どもに対して、
「この子は柔道を習っているので
礼儀を知っているはずなのに・・・」
という発言が出る始末。
でも、長女自身の希望は、ダンス。
ダンスも武道と同じく、厳しい世界です。
そしてどんなスポーツでも、
続けるには精神的に強くなければ続かないと私は感じています。
子どもの可能性は無限大です。
だからなおさら、親は
その可能性を引き出そうと必死になってしまいます。
でも、これをさせればこうなる、
という考えは、絶対とは言い切れません。
だから、本人が嫌がったり、
合わないと感じていたりすることを押しつけることは、
逆に子どものためになりません。
「子どもの心親知らず」にならないよう、
気をつけたいものですね。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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