オステオパシーって、どんな治療法?
6ヶ月の長男が保育園であまりに泣くので、
先生から「オステオパシーに一度診てもらったら?」
と勧められたのが、私とオステオパシーとの出会いでした。
結局、その時にかかった先生には
特に問題はないと言われたのですが、
すぐに定期健診を勧められ、安い治療でもないので眉唾ものかなぁ、
というのが最初の正直な印象でした。
ところがその年の冬、
長男は気管支炎を繰り返し、
抗生物質漬けの日々を過ごしました。
それを見かねた主治医が、近所に小児科の勉強もした
オステオパシーの先生が開業したから行ってみては?と勧めるので、
私も藁にもすがる思いで行ってみることにしました。
赤ちゃんの扱いに慣れた、とても気さくな先生で、
5回施術が必要だと診断されて通院してみると、
なんと長男の気管支炎がぴったりと止まったのです。
フランスでは、赤ちゃんの育児には
欠かせない存在となっているオステオパシー。
アメリカの医師アンドリュー・テイラー・スティルが考案した、
人間の自然治癒力を活かした医学です。
病気の原因となる、体のいたるところに生じる
少しの歪みの連鎖を解きほぐすもので、
日本でも1910年にすでに紹介されています。
産道を通って出てくる赤ちゃんの頭の歪みは、
普通なら自然に戻るものですが、
何らかの原因で歪んだままのことがあります。
そんな歪みや成長とともに
生じる歪みを戻してくれるのが、オステオパシーなのです。
私が何も話していないのに、赤ちゃんに触るだけで、
「吸引しました?」(はい!)
「お腹、押されました?」(・・・そういえば!)
といった出産時の様子が分かるのにも、びっくりしました。
ただ、オステオパシーはまず、
こちらがその力を信じていないと、
うまく作用しないように感じます。
そしてやはり、いい先生、
また相性の合う先生でないと、効果が得られません。
日本にも多くのオステオパシー関連の協会などがあるので、
それなりに普及しているのではないかと思うのですが、
赤ちゃんの泣く原因が分からない、
同じ病気を繰り返すなどお困りの時に、
そういう治療法もあるのかと、ちょっと参考にしてみてください。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
この記事が気に入ったら「いいね!」してね