よく物を投げていた息子がピタリと投げなくなったその方法
息子が4歳の頃、
気に入らないことや思い通りにいかないことがあると
オモチャや身の回りにあるものを
手あたり次第に投げつけて怒っていることがよくありました。
その度に、なだめたり説得したり
時には息子以上に怒って見せたり
「オモチャがかわいそうよ」とか
「オモチャ捨てちゃうよ」とか言ってみたりと、
いろいろ試してみましたが
物を投げる行為は一向に収まりませんでした。
そんな時に、私が取り入れて上手くいった
子どものしつけ方を紹介します。
その方法とは「注目と無視」というしつけ方です。
子どもはどんな時も、親から注目されたいと願っています。
本当は褒められたり認められたりといった
肯定的な注目をされたいのですが、
それが簡単に手に入らないとなると
良くない行為で叱られたり怒らせたりすることで
親の注目を得ようとするのです。
「注目と無視」という方法は、
子どもの『注目されたいという願い』を
うまく使ったしつけ方なのです。
無視というと厳しいように感じるかもしれませんが、
注目をしない(注目を取り除く)という意味です。
つまり、してほしい行為には注目し
してほしくない行為を始めたら注目しないようにします。
そして、してほしくない行為をやめたら、すかさず注目します。
そうやって、どういう状態が親の注目を得られるのかを
子どもに理解してもらうのです。
私は息子が楽しく遊んでいる時は、
目を合わせて微笑んだり「それ、いいね。」と声を掛けたりし、
息子が怒り出して物を投げだしたら、距離を取って視線も合わせず
本を読んだりテレビを見たりしました。
初日は母の反応が無いので、どんどんエスカレートして
ひどく泣き叫んでいましたが、そこはぐっと我慢です。
怒り疲れて大人しくなった時、「怒るの、おしまいにできたね。」と
声を掛けると、息子は「うん。」と抱きついてきました。
2日目、また怒り出した息子。
この日はダイニングチェアーをなぎ倒す激しさでしたが、
無視していると普段の半分ほどの時間で泣き叫ぶのをやめました。
「早く泣き止めたね。」と声を掛けました。
3日目、息子は今日も怒ります。
私は別室に行きました。静かになったので様子を見に行くと、
なんと!倒した椅子を戻し、投げたものを拾っているのです!
「もとに戻せるなんて、すごい。」
この日以来、息子は怒って
物を投げることをしなくなりました。
小学2年になった今でも、たまに上手くいかないことに腹を立てて
泣いていますが、気が済むと「泣き止んだよ。」と注目してもらうために
母のもとにやって来ますよ。
子どものしつけ方に
悩んだり迷ったりしている方の
参考にしていただければ幸いです。
Sachiko
長年、保育士として多くの子どもたちと関わってきたが、発達凸凹児な息子の通学に付き添うため、息子の就学を機に保育の現場を離れる。子ども用品の裁縫やウクレレを趣味としており、現在小学2年生の息子と凸凹な毎日を謳歌中。
息子にとって「わかりやすい生活」は、みんなにも「わかりやすい生活」。そんな生活づくりを日々目指している。
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