見ているようで見られている?

見ているようで見られている?

子どもは親の気持ちを
推しはかっています。

大人がどこまで本気なのか
それを探るために
まるでボクシングのジャブを放つかのように
いろんなことをしかけてきます


ときには叱られるような行動を
わざとすることがあります。


やっていいのか悪いのか
大人の気持ちを推しはかっているのです。


言い換えると、
自分がやった行動を
この大人は、この先生は
許してくれるのかくれないのか
そこを知りたいということです。


だからこそ
叱るべきときはきちんと叱らなくてはなりません。


幼稚園の先生たちにも
良いこと悪いことの区別は
きつく叱ってでもつけさせてください、
とお願いしています。


他の人に迷惑をかけない
そういう子どもに
ひいては社会人になって欲しい、
という思いがあれば
本気で叱ることができるはずです。


そうならないと一番困るのは
子どもたち自身ですから。


だから本来はまわりの人が注意するのではなくて
子どもの一番身近にいる親御さん
おじいちゃんやおばあちゃんが
しつけるとか、叱るとか、ほめる
それが一番大事な事なのだと思います。


つかまり立ちができ、
発達が進み2歳くらいになると
子どもはテーブルの上のものを
わざと倒したり、こぼしたりします。


これは大人がどんな対応をするのか
試しているのです。
こういうときは、しめしめと思ってください。


そして思いっきり叱って下さい。
世の中には自分の思いどおりにならないことも
あるもんだということを学ばせるチャンスです。


叱り方は人それぞれで構いません。
「倒したものは元に戻そうね」
「そういうときは『ごめんなさい』でしょう」
などと冷静に辛抱強く言い聞かせるのも良いでしょう
言うことを聞かなかったら声を荒げる
あるいはピシャリとたたくでもいいでしょう。


やり方はともかく、
この機に叱っておかなかったら
いつ叱るんだというつもりで叱ることです。


大事なことは、
あ、いま親の態度を見てるな?
推しはかってるな?
と気づいて、それに対して
ここぞとばかりに必要な手を打つことです。

 


yamamurasensei山村 達夫

宇都宮市在住。
まこと幼稚園理事長・園長
社会福祉法人藹藹会理事長
福島学院大学福祉心理学部非常勤講師。

教育と福祉を基盤に、実践に裏付けされた臨床的教育研究を行っている。また、障がい者施設・保育園の運営に携わっている。主な著書に、絵本「フィリーがドキドキした夜のこと」(随想舎)、「0歳からのことば育てと子どもの自立」(共著:合同出版)など。近年はFM栃木“RADIOBERRY”「まことーく!」「今日も“わきあいあい”」、CRT栃木放送「HAPPYLOOPはここから」にも出演。多岐にわたり活躍中。