うちの子、発育が遅れているかも?発育の5原則!
育児本には、7~8ヶ月で
おすわりやはいはいができるようになり、
8~9ヶ月でつかまり立ち、
1歳前後で歩くようになる、とあります。
でも、これはあくまで「目安」で、
10ヶ月でもう歩いてしまう子もいれば、
1歳半になってようやく歩くような子もいます。
本当に遅れがある場合は、定期健診で
先生から何らかの指摘があるはずですから、
「発育が遅れているかも」と一人で悩まないでくださいね。
そんな発育には、5つの原則があるそうです。
① 順序性
首が据わっていないのに、
いきなり立つ赤ちゃんはいませんよね。
首が据わればおすわりをするようになり、
一人立ちができるようになると歩き始めます。
発育は連続現象で順序があり、
飛び越えたり逆に発育したりすることはありません。
② 方向性
頭から足へ、そして
体の中心から外へと発育します。
最初は不器用で大きな動きしかできない赤ちゃんが、
次第に細かいことができるようになるのも、
この方向性によるものです。
③ 速度の多様性
体の成長が、
胎児期、乳児期と思春期に速くなり、
脳や神経は乳児期に発達するなど、
器官ごとの発育の速さは一定ではありません。
④ 感受期(臨界期)
その時期に発育しなければ
後にその能力を得るのが
難しくなる期間があります。
例えば、心臓や脳などの主要な臓器が
作られるのは、妊娠初期です。
その時期ママは体を大事にしましょう、
というのはこのためでもあるのです。
⑤ 相互作用
細胞や組織、臓器の発育にみられる相互作用。
例えば、五感にたくさん
刺激をすると神経が発達するのは、
感覚器官と神経の相互作用です。
また、パパやママとの相互作用によって、
親子の絆が深まります。
スキンシップや言葉がけが大事なのも、
この相互作用のためです。
さて、今回はちょっと難しいお話になりましたが、
発育の様子をお分かりいただけましたか?
もし育児中成長について心配なことがあれば、
一人で悩まずに何かの折に専門家に聞いてみてください。
うちの子ももうすぐ1歳半だというのに
まだしっかり歩くことができず、
言葉も少なめなので、一度保育園の先生に
「うちの子、言葉が少ないわ~」とぼやくと、
「今歩こうとしていて、その成長の時なのだから、
一度にたくさんを望まない!」と一喝されました。
先生曰く、成長というのは
複数のことを同時に進めることができず、
ひとつ成長すると休息時期があって、
その後他の成長へと移るそうです。
子どもの成長はのんびり構えて
見守りましょう、ということですね。
参考文献
http://www.aiiku.or.jp/aiiku/syuppan/boshi64/boshi64_22.pdf
http://www.chugaiigaku.jp/upfile/browse/browse774.pdf
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。
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