歩行器を安全に使うための、3つの注意点

歩行器を安全に使うための、3つの注意点

 

最近は、
育児グッズがたくさんでていて、
迷ってしまいますよね。

そんな中、昔からある「歩行器」

実は、長男が生まれた後保健所に行くと、
この「歩行器」の使用に注意を喚起するポスターが
あちこちに貼られていて、不思議に思いました。

調べてみると、
カナダでは事故が多いと、使用禁止にもなっています。

ではなぜ危ないのか、
フランスでの研究結果をご紹介します。

歩行器を安全に使うための、3つの注意点1

① 自立が遅れる

歩行器に入っている間は、親と会話したり
一緒に遊んだりすることが減ります。

また、自ら歩行を獲得するわけではないので
歩行器に頼るようになり、あまり動かず、
受け身で、よく欲求不満だったり
怒りっぽかったりする子になる傾向があります。

② バランス感覚や体の各部位の連携に障害がでる

足の裏全体が地面につかず、
歩くことによる体重移動も感じないため、
歩くためのバランス感覚がつかみにくくなっており、
つま先などで歩こうとする傾向があるようです。

③ 移動が速くできるので、
 危険を先取りする能力に支障がでる

速い移動に慣れてしまって
自分の力で移動したときに
不満を感じるようになったり、

直接ぶつかることがないので
周りに注意したり危険を前もって
察知する能力が衰え、
例えばこける時に手を出して
身を守ろうとしないまま倒れる子が増えています。

④ 乗っている間はあらゆるものに触ることも
 できないので、何も壊さないし怪我もしない、
 と思ってい
る親がいる

安全性が、親の警戒を緩めることがあります。

また、歩行器のテーブルは手の長さ分くらいあるので、
それより先のものを取ろうとしても手が届きません。

テーブルの上にあるおもちゃは
投げたり移動させたりできないので、
手先の器用さが失われる傾向にあります。

⑤ 上半身と下半身に二分されてしまう

歩行器に入っている間は自分の足が見えず、
感じるものと実際に見るものが違うため、
例えば足を無視して高いところへ
登ろうとするような運動をするようになる子もいます。

日本でも、上記のような内容に加え、
少しの段差でバランスを崩すことがあったり、
高さが変わって今まででは届かなかったものに
手が届くようになってしまったり、
歩行器に関するデメリットが指摘されています。

でも、だからといって
歩行器が全くダメだというのではありません。

次の3つの点に注意していれば、安全に使えます。

① 長時間乗せ続けない

② パパやママの都合で使ったり、動きを制限したりしない

③ それ相応の安全対策をする

一時的な育児のサポートや
遊びの一つとして取り入れれば、
問題なく使えるものなのです。

ただ、それでも気になる方や、
歩行器は場所を取ると思われる方は、
こちらも昔ながらの「カタカタ」のような歩行器もあります。

歩行器を安全に使うための、3つの注意点2

育児アイテムは使いよう。

悩んだら情報を集め、
それぞれにふさわしい使い方をするよう心がけましょう。

参考文献
https://192abc.com/41478

 


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。