2016.10.04
フランス流幼児の叱り方 入門編
叱り方にはいろいろありますが、
子どもによって性格も違うので、
試してみたけれど結局自分の子どもには効果がない、
なんていうこと、よくありますよね。
特に自我がはっきりしてきて、
いろんな理屈も分かってくる幼児を叱るのは、
簡単なようで意外と難しいものです。
では、フランスではそんな幼児に
どういう叱り方をするかというと、
「オー・コワン!」なんです。
「隅っこにいてなさい!」という意味で、
子どもを部屋の隅に連れて行くのです。
子どもの部屋や誰もいない部屋に
連れて行くこともあります。
そして、親はその場を離れるのです。
子どもは自分が隔離されるので、
もちろん泣きます。
しばらくすると泣くのにも疲れ、
自分がどうしてこんなところにひとりでいるのか、
ちょっと考えます。
周りに気をとられやすい子どもも、
ひとりになると自分しかいませんから、
少し自分のことを考えてみるのです。
子どもが静かになって落ち着いたところで
面と向かって話すと、
子どもも素直に聞いてくれます。
すぐに効果があるかどうかは別ですが、
繰り返しているうちに
「部屋の隅に行かされる」ということが
「叱られている」のだという自覚が芽生え、
こちらの話を少し聞くようになります。
もちろん、どうして叱ったのか
毎回ちゃんと説明してあげてくださいね。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。
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