「ダメ」という覚悟

「ダメ」という覚悟 絶対「ダメ」なこと

思い通りにいかないこともあるという「ダメ」です。
ルールが守れるかどうか、その始まりです。覚悟してください。
周りの人たちと気持ちよく暮らすため、
お子さん自身が気持ちよく暮らすために必要な「ダメ」をしっかり教えます。

初めて積み木で遊べる日を想像してください。
お子さんはうれしくてわくわく。早く箱を開けたいでしょうね。
そこで、まず簡単なルールをしっかり目をみて 
体を動かさないようにしてお子さんに言います。

「これは 投げてはダメ」

理由はいりません。
大好きなあなたが言っているのです。
しっかり目を見て 投げてはダメだと落ち着いて言います。

上手に遊べたら、20分くらいで一緒に片付けて終わりにしましょう。
飽きる前に もっと遊びたいっていう時に切り上げて ちゃんと片付けたら 
次も遊べるよって言いながら、片付けられたら、上出来ですね。

片付けられなくても 3~4個 片付けられたら、ほめてあげてください。
100点満点でなくても 次に遊ぶ時に 
片付ける約束をしてから 積み木を出してあげればいいのです。
そして 次は半分くらい手伝って片付けてあげればいいのです。
だんだん上手になります。

でも、積み木を遊びながら投げてしまったら、どうしましょう?
その瞬間 手をしっかりとって目を見て 
「投げてはダメ」と低い声で 怖い顔で言いましょう。

そして 積み木で遊びましょう。
今度、また 投げたら・・・・・ 今度は サッサと片付けます。
ここでは 手早く 泣こうがわめこうが 知らんぷりです。
「積み木は投げてはダメなの」 この一言で終わりです。

泣いていたら 泣かしておきましょう。
10分くらいで 泣き止みます。そして、ヒックヒックしてきたら、とどめです。
「お母さんは 約束を守らないのはいやなの。積み木は投げないの」

20分もしたら 今度は気分転換。
散歩に誘うか アイスでつるか、
一人で何かしはじめたら 様子を見て遊んであげれば上出来です。

積み木は2か月くらい間をおいてから 出しましょう。
今度は上手に遊びたいので まず 約束をしっかり伝えます。
目を見て そして 「投げたらダメ」と一度 お子さんに言わせてもいいですね。
熱心に遊んでいても15~20分 もうちょっと 遊びたいなっていうところで おしまいにしてしましましょう。
上手だから 明日も遊んでいいよ。
ちゃんと片付けられたら 明日も遊ぼうね。

大事なことはルールを守らないと 楽しくないということです。
ルールは君も周りの人も気持ちよく暮らすために必要なものなんだよ。
だから、少ないルールを必ず守る ということがおうちでも大事ですね。

 


makisensei

 

学校法人弘道学園 秩父幼稚園

園長 柴原 眞紀

 

大学卒業後、某大手出版社・公立中学校の先生を経験。現在の理事長兼慈眼寺住職(幸保さん)と結婚。2004年、当時、少子化と過疎化により、廃園の噂が出るほど危機的な状況だった秩父幼稚園園長に就任。その後、娘二人の不登校問題に直面。我が子の子育てに母親の役割、家族の意味を考え、ママたちの育児ストレスをどう解決するのかという問題に教育者としての視点から向き合うことの大切さを痛感。その後、自らの経験と園児と保護者とのかかわりによる気づきをもとに、園児とその家族を支援していくという方針を立ち上げ、「みんながはっぴーに」なる幼稚園として、秩父幼稚園を再生。現在は、秩父保育園・秩父幼稚園が一体化した認定こども園として、どんな子どももご家庭も支援する学園づくりに奔走。