遠くを見たり近くを見たり 十五年後を考えながら

遠くを見たり近くを見たり十五年後考えながら

 

子育ては、
毎日毎日同じことの繰り返しのように感じますよね。

一日も休めない食事つくり洗濯。
片付けるそばから散らかる部屋。
我が子の成長を喜べと言われても
いつになったら楽になるのよって言いたくなる気持ちもよくわかります。

お母さんの毎日は目の前のことでいっぱい。


さあ、ちょっと遠くを見ましょう。
ちょっと青い空を見て深呼吸。
きれいな月夜に遠くに住む人のことを考えたり、
夜の山並みに海の音に街の灯りに思いをはせてみましょう。

そして、十五年後の自分を考えてみましょう。

お子さんは高校生でしょうか?
お子さんが成人している方もいるでしょう。
お子さんが働いているかもしれませんよ。

貴女はどんな幸せな暮らしをしているでしょうか?
夢をもちましょう。

お料理がすきならおいしいものを
作って喜んでもらえる仕事をしているかも。
お裁縫がすきなら、
手作りの小物やエプロンのお店をしているかも。

パン屋さん、カフェ、資格を生かす仕事、
家事全般が得意だから働くお母さんを支えたい。

いろんな夢がありますよね。

貴女がいてくれると助かるの・・・
あなたのおかげで・・・・
と思っていただける仕事を見つけるのもいいですよね。

ご主人と二人で旅行をしたい、
朗読のボランティアをしたいというのも素敵ですね。

お母さんが輝いていたら
きっとそれがお子さんの見本です。

だから今からちょっとずつその準備もしてみましょう。
自分のレシピのブログを書いてみる、
洋服のお直しのパートをしてみる。
体力つくりにジョギングしたり・・・・

自分で挑戦を始めると、
お子さんのことも見方がかわります。
その子が自分のよさを発揮して
みんなに感謝されながらもしっかりと仕事として
自立できる生き方選ぶことを応援できるようなります。

 

毎日で我が子のできないことばかりが
目に付いてしまうけど、
将来を考えたらできることを増やしていけばいいのです。

ご飯を残す子は少なめにご飯をもります。
全部食べきれる量ですね。
全部食べたらすごーいって驚いてあげましょうね。

お片付けが苦手な子は
ご飯の後自分のお茶碗とお箸だけはシンクに持っていく。
ちゃんと「ありがとう」ってお母さん言いましょうね。

できることが多いのが大事なのではありません。
少しずつでもできることがふえることが大事です

そのためにもいつか大人になるお子さんのこと
そして、そのあとご夫婦で暮らす日が来ることを思ってくださいね。

 


makisensei

学校法人弘道学園 秩父幼稚園

園長 柴原 眞紀

 

大学卒業後、某大手出版社・公立中学校の先生を経験。現在の理事長兼慈眼寺住職(幸保さん)と結婚。2004年、当時、少子化と過疎化により、廃園の噂が出るほど危機的な状況だった秩父幼稚園園長に就任。その後、娘二人の不登校問題に直面。我が子の子育てに母親の役割、家族の意味を考え、ママたちの育児ストレスをどう解決するのかという問題に教育者としての視点から向き合うことの大切さを痛感。その後、自らの経験と園児と保護者とのかかわりによる気づきをもとに、園児とその家族を支援していくという方針を立ち上げ、「みんながはっぴーに」なる幼稚園として、秩父幼稚園を再生。現在は、秩父保育園・秩父幼稚園が一体化した認定こども園として、どんな子どももご家庭も支援する学園づくりに奔走。