子どもには「して欲しい」ことを伝える
【子どもには「して欲しい」ことを伝える】
「こら!!走らない!!」「振り回さない!!」「ふざけないの!」
子どもを叱るときによく耳にする言葉です。
実はこの言葉、子どもにとってはとてもとてもストレスがかかる、混乱する言葉なのです。
この言葉を変えていくことで信頼関係が増し、子どもとのコミュニケーションが円滑になっていきます。
「だって、叱らないと言うこと聞かないでしょ!!」
という、ママパパの声が聞こえて来そうですね。
もちろん、子どもにはしつけが必要です。叱ることは大切なことです。
でも、その言葉を変えるだけでママパパもストレスが減ることを実感できるのです。
ちょっとした実験をしてみましょう。
あなたの目の前に熱々のラーメンがあり、湯気が立ち上ぼり、それを息で冷ましながら……
そう、ふぅふぅと冷まして口にほうばり、一気にすする……ところをイメージしないでください。
真夏の暑い日差しの中、氷水に浸っているスイカを想像しないで下さい。
………そうなんです。
無理ですよね。
「~しない」という言葉は、その前の言葉をイメージさせてしまうのです。
だから、「~しない」と言いながらやらせてしまっていることになるのです。
子ども達は、ママパパの言うことを聞こうと、一生懸命矛盾と戦います。
そこに、フラストレーションが溜まるか、「何度言っても言うことが聞けない」となってしまうのです。
「ゆっくり歩こうね」
「気を付けして待ってようね」
など、やめさせる言葉ではなく「して欲しい」と思うことを言葉にして伝えてみましょう。
必ず、ママパパにも子どもにも変化が現れ、子どもとのコミュニケーションが楽しくなりますよ!
勝俣敬史(かつまた たかふみ)
株式会社ココロ・ジャパン代表取締役
日本体育大学出身。体育の家庭教師として「体育指導のスタートライン熊本」を運営。
子どもが持つ潜在能力を引き出すスペシャリスト。
一般社団法人日本スポーツ指導協会の評議員としてスポーツ指導者の育成にも携わる。
保護者や指導者向けのコミュニケーションスキル講座の講師としても人気。
1歳男児のパパでもあり、保育士のママと二人三脚で子育て奮闘中。
著書:『潜在能力を引き出すコミュニケーションスキル-アスリート資質理論-』、『お父さん、お母さん、先生の為の-体育指導の参考書-』
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