つらい気持ちを、隠していませんか?

つらい気持ちを、隠していませんか?

子どもを巻き込んだ悲しいニュースが、
後を絶ちません。

2年ほど前の事件を扱った記事を読み、
なぜ子どもだけでなく、
このお母さんを救ってあげられなかったのだろうと、
とても悲しく思いました。

つらい気持ちを、隠さないで1

感情というのは人それぞれ特有のもので、
人によって感じ方は違います。

それと同じで、「つらさ」というものも、
人によって感じるポイントが違います。

あるお母さんにはなんともないことでも、
他のお母さんにはとても
難しく感じることもあるものです。

ですから、育児の中で何かを難しいと
感じているお母さんが悩みを相談しても、
難しさを感じない人にはその難しさが分かりません。

一応のなぐさめや解決策になりそうな方法を
伝えることはできても、
そのお母さんを救ってあげられる保証はないのです。

でもまさか、その方の私生活に
土足で入るわけにはいきませんから、
相談されてもなかなか難しいところもあるでしょう。

だからこそ、今は
育児相談所などの専門の機関があるのです。

つらい気持ちを、隠さないで2

つらいと感じているお母さん、
周りは分かってくれないと諦めたり、
恥ずかしいと思ったりしないで、
何度もSOSを出してください。

きっと身も心も疲れきっているでしょうから、
つらさもひとしおだと思います。

だからこそ、小さな声を出し続けてください。

そして私たちも、
自分の子どものことで精一杯かもしれませんが、
その小さな声をキャッチできるくらいの注意を
周りに払うことができればと思います。

医者の友人も、
幼児期の子どものいる親の相談が絶えない、
それだけ大変なのだろう、と言っていました。

子育てをしていて悩みがあったら
ひとりで抱え込まず、ぜひ相談してください。

そして私たち大人は、社会全体で子どもを
育てていけるような意識を育て、
環境を作りたいものです。

悲しい事故をなくすためにも。

 


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。