食事中立ち上がってしまう時に確認したいこと
多くの赤ちゃんは生後5~6ヶ月頃から離乳食が始まり、
だんだんと意思疎通もできてくる1歳前後、
そしてだんだんと自分の自我が芽生えていきます。
そんな中、食事中立ち上がってしまい、
立ったまま食べている、または食べない、
ということに悩むお母さんも
いらっしゃるのではないでしょうか。
我が家の1歳5ヶ月の息子も歩けるようになった頃から
そういうことがよくあります。
外出先ではもちろん、
家の中でも立ち上がって食べることには
行儀面でもそうですが、喉に詰まったり
変なところに入ってしまたりという危険もあるため、
親としては黙って見守ることが難しいと思います。
そんな時に、ぜひ確認したいことがあるのです。
まず、子供が食事中に立つということには必ず理由があります。
その理由を無視して
「座りなさい」「座ってね」と言っても
なかなかそれを受け入れてはくれません。
というよりも本人には本人なりの理由があるので
受け入れられないのでしょう。
その理由を聞き出せればいいのですが、
まだ言葉もままならない子には難しいことです。
そこでまず、「本当にそれを食べたいのか?」
ということを確認してもらいたいのです。
まだお話ができない子には
本人にYES/NOで答えられるように
簡潔に「これ、食べたい?」と聞き、
YESという場合のみあげるのです。
どちらか曖昧な場合は一度さげてみて、
反応をみてみるといいと思います。
そしてその次に「食べる時は座ろうね」と言ってみます。
一つ一つルールを教えるというよりは、
二人で一つ一つルールを作っていくイメージです。
ここで注意したいのは、二人で決めたルールなので、
お母さんもきちんと守らなくてはなりません。
10回中10回絶対に反応があってその通りする、
という訳にはいかないと思います。
それでいいのです。
我が家の息子にはこのアプローチで、
食べたいから座る、
ということができることも増えてきました。
怒って押し付けてやらせるのではなく、
あくまでも本人の気持ちを確認させ、
本人がやりたいからやる、
という姿勢が大切なのだと思います。
食事中に立つということに目を向けるのではなく、
座れた回数に目を向けてください。
そしてできたときには、
座って食べている子供に一言、
お母さんの気持ちを伝えてあげてください。
「あなたが座って食べてくれて、
お約束守ってくれて、ママはうれしいな」と。
アドラー流コーチング メンタルコーチ
水上満乃理(みずかみ みのり)
某大手コンサル企業にて6年間勤務後、結婚と共に退社。 以前から興味のあったアドラー流コーチングを学び、コーチとして個人事業を設立。
現在、今年5月に生まれた息子(第一子)の子育て真っ只中。アドラー流コーチングとは、「褒めない・叱らない育て方」「勇気づけ」「目的論」などを提唱する心理学者アドラーの思想を基にしたコーチング。コーチングの考え方をもとに、初めての育児に試行錯誤しながら毎日を楽しく過ごしている。
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