公園で他の子のおもちゃを使いたがる我が子にどう接していますか?
公園へ行くと、
砂場にお砂場道具がそのまま置いてあったり、
乗り物系のおもちゃに乗ってきて置いてあったりして、
持ち主自身は違う遊具で遊んでいる
という状況を多々目にします。
小さな子供は自分では持っていないおもちゃを目にすると、
“これは誰のもの”という区別をつける以前に
「これで遊びたい!」という気持ちから
勝手に遊び出す自分の子供に
どう対処したらいいのかと苦労した経験は
ほぼみなさんあるのではないでしょうか?
「これはお友達のだから勝手に使っちゃダメだよ」
と言い聞かせたところで
すぐに理解できる年齢でなければ
なかなか受け入れてくれず、
取り上げれば泣きわめくといった状況に
心折れそうになるお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに誰かのおもちゃを
勝手に使うことはいいことだとは言えません。
だからと言って無理矢理に引き離すということを
繰り返すのも本人にとっての学びには繋がりません。
先日、こんなことがありました。
トーマスの乗り物が置いてあり、持ち主の子は滑り台に夢中。
息子はそのトーマスに乗りたがりました。
少し勇気を出して、持ち主の子と
そのお母さんにトーマスがすごく好きで
少しの間貸してもらえないでしょうか?と
言いに行くと快く貸して下さいました。
その持ち主の男の子が滑り台を終え、
戻ってきたので返そうかなと様子を見ていると、
息子に向かって『使っていいんだよ!!』と第一声。
私はわざわざそんな風に声をかけてくれるとは
なんて優しい子なんだろうと感動しました。
そのあとしばらく一緒に遊んでくれたのですが、
その子が知らない子の砂場セットがあるのに気づき、
それで遊びたいと言い出しました。
お母さんが『○○くんは砂場セット持ってきてないでしょう』と言うと、
持ち主は近くにはいませんでしたが
『貸してって言いに行けばいいんだよ!』
とその男の子は言うのです。
それを見ていて気づいたことは、
貸してと言って借りる経験は、
貸してと言われて貸してあげられる子になるのかなぁ
ということです。
ダメだよ、ではなくて
『貸してくれるかな?』と一緒に伝えたり、
使っている最中なら『終わったら貸してもらえるかな?』と
一声かけることもとても大切なコミュニケーションの学びだと思います。
子供にただ言葉で示すのではなく、
親も一緒になりコミュニケーションの取り方を
伝えていくことも1つなのではないでしょうか。
アドラー流コーチング メンタルコーチ
水上満乃理(みずかみ みのり)
某大手コンサル企業にて6年間勤務後、結婚と共に退社。 以前から興味のあったアドラー流コーチングを学び、コーチとして個人事業を設立。 現在、2016年5月に生まれた息子(第一子)と第二子妊娠中で子育て真っ只中。
アドラー流コーチングとは、「褒めない・叱らない育て方」「勇気づけ」「目的論」などを提唱する心理学者アドラーの思想を基にしたコーチング。コーチングの考え方をもとに、初めての育児に試行錯誤しながら毎日を楽しく過ごしている。
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