親が非を認めることも、大切だと思ったこと
私は普段子どもを預けているので、
育児で疲れていると感じることは、
専業主婦の方に比べて少ないと思っています。
それでも最近、やはり
あれは育児疲れでイライラしていたのかな、
と思うことがありました。
ある夜、娘が「うんち! 」というのですが、
食後の片付けもあったので、
トイレに一人で行かせました。
しばらくすると、お兄ちゃんがわめくし、
娘も泣くので行ってみると、
なんと娘はうんちだらけ。
パンツの中にしてしまい、そのまま脱ごうとして、
あちらこちらにうんちをつけてしまったようです。
余裕のある時は「仕方ないね」で済んだのですが、
この頃頻繁にお漏らしをしていたので、
「なんでこんなことになるの!
もっと早くトイレに行かないと! 」
と必要以上に怒ってしまいました。
その翌朝、お兄ちゃんが
一生懸命私に話しかけようとするのですが、
また娘はおしっこといい、次男の準備もあったので、
「今は忙しいから、後にして! 」
と、結局そのまま話を聞くことなく、
幼稚園に行かせてしまいました。
子どもを預けてひとりになった時の、嫌悪感。
やっぱり、疲れてイライラしていたのだな、と思い、
子ども達が帰ってきたら謝ろうと心に決めました。
帰宅してすぐ、
二人を呼んで並ばせました。
そして、
「●●くん、今朝はごめんなさい。
忙しくて、お話を聞いてあげられませんでした。
●●ちゃん、昨日はごめんなさい。
お腹がちょっと痛いとか言っていたから、
もしかしたら下痢気味だったかもしれないよね。
うんちくらいで怒ってごめんね。」
と謝りました。
その時の二人の笑顔が、
つかえていたものが取れたような、そんな笑顔でした。
「私、うんちしちゃった。次は気をつけるね。」
と、逆に謝る娘。
親も人、
疲れている時はどうしてもイライラして、
怒ってしまうことがあります。
でも、非があると思った時に素直に謝ると、
子どもの心がすっと開くのを感じました。
放っておいて子どもの心が閉じるより
この方がいいと思うのは、私だけでしょうか。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。
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