「おうちモンテ」始めてみませんか?①

「モンテッソーリ教育」や「おうちモンテ」という言葉を
みなさんは聞いたことがありますか?

「モンテッソーリ教育ってどこかお教室に
 通わなければできないのかな?」
「なんだか大変そう」感じている方もいらっしゃると思います。

最近ではモンテッソーリ教育を
おうちで取り入れ、環境を整えることを「おうちモンテ」と呼んでいます。

モンテッソーリ教育はおうちでも実践できる教育ですので、
是非この機会にはじめてみませんか?  




モンテッソーリ教育とは?
日本の基本的な教育は皆で同じことをやる「一斉教育」ですが、
「モンテッソーリ教育」では同じ教室にいながら
一人一人が違う活動をする主体的な教育です。
主体性が身につく、つまり自立を促す教育です。

モンテッソーリ教育の始まりはイタリアの医師である
マリア・モンテッソーリが知的障害を持つ子どもをよく観察し、
子どもには発達段階があり、
それぞれそれらを取得したくてたまらない旬の時期

かつ容易にそれを獲得できる時期(敏感期)
があることを発見しました。
やがてそれは知的障害の有無に関係なく広まっていきました。
下図は具体的にどの時期にどんな敏感期かを大きく分けた表です。


画像引用元:http://montessori.ed.jp/_p/pre/ynbw/021_0-3years.shtml 

例えば0~1歳の子が人の口をずーっと見つめること。
これはどう発語しているのかをよく観察しているということ。
言語の獲得の敏感期の中の母語獲得、
話し言葉の敏感期の時期です。
 
例えば2歳前後でこだわりが強くなり、
いつも閉まっているドアが開いたままになっていると、
わざわざ閉めに行って、「うちの子神経質かな?」
と思ってしまったことはありませんか?
これは秩序の敏感期に入っており、
いつも同じであることを大切にしているのです。
そうやって自分の中のマイルール(秩序)を築いているのです。
 
例えば3~4歳で目に付く数字をひたすら唱えたり、
物を数え続けたりすることはありませんか?
それは数の敏感期に入ったということです。

そして敏感期を過ぎると今度はそれに興味を示さなくなります。
例えば1~2歳で小さなごみを見つけてつまむ、
ということがよく見られるとします。
これは指を鍛えたいサインでもあり、
指をたくさん使える機会を与えることで指の力が発達し、
後々の器用さや鉛筆の筆圧、お箸の持ち方にもつながってきます。
 
 
敏感期に適切な道具や機会などの環境に身を置くことは
本人にとって無理なく、
自然に身に着けることができるということなのです。
それらを考慮してその敏感期に伸ばしたい箇所を
伸ばすための「教具」というものをマリア・モンテッソーリは発明しました。
次回の「おうちモンテ」始めてみませんか?②では、
「教具」についてお話ししたいと思います。

 
ちなみに、私が初めてモンテッソーリ教育に出会ったのは
長男が生後10ヶ月の時でした。
当時、「我が家の教育方針にぴったりだ!」
と衝撃を受けたのを今でも覚えています。
 
モンテッソーリ教育には資格を持った
「教師」がいらっしゃいますが、
私はそういった教師資格は持っていません。
セミナー参加や読書、実際の教室見学など
子育てをしながら学べる範囲で学び、実践してきました。

「モンテッソーリ教育」や「おうちモンテ」に
ご興味がある方の参考になれば幸いです。

差し替え希望写真(水上)アドラー流コーチング メンタルコーチ
水上満乃理(みずかみ みのり)

某大手コンサル企業にて5年間勤務後、結婚と共に退社。 以前から興味のあったアドラー流コーチングを学び、コーチとして個人事業を設立。 現在、2016年5月に生まれた息子(第一子)と2019年7月に生まれた息子(第二子)の子育て真っ只中。
アドラー流コーチングとは、「褒めない・叱らない育て方」「勇気づけ」「目的論」などを提唱する心理学者アドラーの思想を基にしたコーチング。アドラー流コーチングとモンテッソーリ教育の考え方をもとに、初めての育児に試行錯誤しながら毎日を楽しく過ごしている。