夏休みもついに終わり。 通学路の安全を、どう確保する?
小学校に上がると、
子どもは一人で通学するようになります。
交通量の多い道、見通しの悪い道、
ため池、川、不審者・・・
通学路には危険がつきもので、
小学生の親にとっては悩みの種です。
最近は、地域の方やPTAが
見守りをするようになりましたが、
その見守りの方まで信用できない地域もあると聞きました。
息子の通う小学校には、
心配なのか、別の理由があるのか分かりませんが、
毎日学校まで送り迎えをしている
お母さんもいらっしゃいました。
でも、確かにフランスなら
ドアツードアが義務なのでそれが当然なのですが、
子ども達にとってはお友達と一緒に歩く
通学路はとっても大切な時間でもあります。
前日やその日の出来事について話したり、
虫探しをしたり、遊ぶ約束をしたりと、
子どもの世界が広がっています。
ところが、お母さんが毎日学校までついて行くと、
そんな世界が微妙に壊されてしまいます。
私の息子も、最初は道が分からないだろうと
学校まで一緒に行き来しましたが、
そのうち「お迎えは公園までにして!」
と言うようになりました。
遠くから見ていると、
お友達と楽しそうに歩いています。
また、一人で行動することが自信にも繋がるようです。
では、通学路の安全をどのように守るのか。
まずは、子どもに少しうるさいくらい、注意しましょう。
しっかりしていてそうで、
頼りないところもある小学生ですから、
道路を横断するときに注意すること、
早く真っ直ぐ帰ること、なるべく一人にならないこと、
不審な人がいたら避けるか「子ども110番」の家に駆け込むこと、
など、時々復唱しておけば、いざという時に頭をよぎるはずです。
そして、何かの折に
ちょっと送っていくことや迎えに行くことがあったら、
見守りの人や通学路を通る町の方々に挨拶をしておきましょう。
子どもが通学路で普段会う人がどんな人か分かりますし、
周りの大人も親の顔を知っていると、
いざという時に対応しやすいことがあります。
それから、警察のメールシステムなどに
登録して、最新の情報を得るようにしましょう。
心配なことがあったら一人で悩まず、
小学校や周りの人と相談してみてください。
そうして、我が子だけでなく、
地域の子ども達を守っていきましょう。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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