自立のタイミングは、子どもに合わせてあげる
子どもは一人ひとり違い、
成長の過程もさまざまです。
成長につれて、
子育ての悩みごとの内容も変わってきますが、
小学生時代の6年間は、
最も変化が激しい時期かもしれません。
そんな子育ての悩みの一つに、
小学生時代のいつ頃から手放す=自立させるか
ということがあります。
小学生の子どもを、大まかに分けてみましょう。
保育園・幼稚園時代から、
ちょっと成長したかな、と思える1~2年生、
少しずつ自立して、親の考える以上に、
自分のことができるようになってくる3~4年生、
だいぶ親離れも進んでくる5~6年生、
といった感じでしょうか。
でも、その速度は子どもによって違うので、
たとえ兄弟でも違うことはあるし、
上の子はこうだったのに、下の子はそうならない、
と悩む必要はありませんし、
お友だちはもうだいぶ手ばなれているのに、
うちの子はそうじゃない、と比べる必要もありません。
6年生になっても、甘えたい子はいるし、
3年生くらいから、
もうなんでも自分でやろうとする子もいます。
甘えたい子を「もう○年生なんだから」と
学年や年齢を理由に突き放すと、
心の拠り所がなくなって、
不安定になることがあります。
10歳を越えるころから、
お友だちや周りの人の目を気にするようになります。
そうすると、どんな甘えっ子でも
家と外で態度が変わってくるでしょう。
家ではべたべたに甘えてくるけど、
学校や外ではそれなりに人目を気にするようなら、
ちゃんと成長している証拠ですから、
家の中ではしっかりスキンシップしてあげてください。
良いだけ甘えることができ、満足したら、
子どもは自然に離れていきます。
なんでも自分でやろうとする子に、
「まだ○年生なんだから」と、「まだ○歳だから」と、
いつまでも親が手を出すことも考えものです。
早くから自立しようとする子は、
失敗も多いものです。
見ていてハラハラしたり、
親がやったほうが早い、と思うこともあるでしょう。
でも、見守ることも、親の大事な仕事です。
大切なのは、すべてを本人任せにしないこと、
ちゃんと見ていてあげて、できたらほめてあげることです。
どんな子どもでも、小学生のうちはまだ、
手を放しても、目を離さないようにしましょう。
「いつも見ているよ」…「だから安心していてね」と
「心配しているよ」の両方の気持ちで見守りましょう。
綾音
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