“すぐ抱っこ”はやめましょう!歩くことで子どもの世界はどんどん広がります。

今の親御さんを見ていると、すぐに抱っこしてしまいますね。


子どもがもう歩きたくないと、
ちょっと駄々をこねるとすぐに抱っこします。


でも、ほんとうは歩けるようになったら歩かせた方がいいと私は考えています

 

田んぼのあぜ道だったり
山道だったり、アスファルトの道路もあれば
芝生もあり、土の道も砂利道もある。
世の中って、そういうものですよね。
そのことを感じさせるには、実際に歩かせるのが一番です。


そんなことを考えると
やはり子どもを、ただ大事に大事にかばうのではなく
自立に向けて歩かせることが必要だと思います。


子どもは、しゃべれるようになればたくさんしゃべりたいし

歩けるようになれば、たくさん歩きたいものです。

 

だから若い親御さんもぜひ、
子どもを抱っこしないで歩かせてあげてほしいと思います。
子どもが喜ぶことだけしていては、
子どものためにはなりません。


親は子どもを歩かせ、子どもは転んで痛みを知る。
そして痛みを我慢することを経験していく。
目標とするところまで歩けたら
それはそれはいっぱい抱っこしてあげれば良いのです。


そうした生活のなかでのメリハリを
小さなころから体験させていくことは、
子どもにとってとても大切なことです。


なぜ、このような事を書いているのか
不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
実は、幼稚園や保育園で、里山に行くことがあるのですが
坂道やくだり道を上手に歩けない子どもが
増えているように感じるからです。


もちろん、上手な子どももいます。
でもときどきびっくりするような光景に出会います。
まるでおむすびころりんのように転げ落ちていく子どもや
自分で歩くスピードを調整できない子どもがいるのです。


子どもはその子なりのスピードで
毎日少しずつ成長していきます。
もちろん思い通りに行かず泣いたり駄々をこねたりするころもあるでしょうが
それこそ成長の過程です。
優しさのはき違えで、子どもの成長を邪魔することだけは
控えていきたいものですね。


yamamurasensei山村 達夫
宇都宮市在住。

㈻まこと幼稚園理事長・園長
社会福祉法人藹藹会理事長
福島学院大学福祉心理学部非常勤講師

教育と福祉を基盤に、実践に裏付けされた臨床的教育研究を行っている。また、障がい者施設・保育園の運営に携わっている。主な著書に、絵本「フィリーがドキドキした夜のこと」(随想舎)、「0歳からのことば育てと子どもの自立」(共著:合同出版)など。近年はFM栃木“RADIOBERRY”「まことーく!」「今日も“わきあいあい”」、CRT栃木放送「HAPPYLOOPはここから」にも出演。多岐にわたり活躍中。