歩育のすすめ!③子どもの足の成長・発達

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今回の「歩育のすすめ」は、
子どもの足の成長についてです!

0~1歳 “はいはい~つかまり立ち”時期。
生まれたばかりの赤ちゃんの足の骨は、
ほとんど軟骨でできてきます。

元気に歩き始めるための準備期間です。

一人座り・ハイハイ・つかまり立ち・伝い歩きといった過程で
運動行動を習得しています。
特にハイハイは、
直立姿勢とバランス保持という要素以外の
歩行に必要なすべての要素を使っていると言われています。

手足だけではなく、
腰・お腹・背中の筋も使い、
歩き始めるために重要な役割を担っています。

1~3歳 “独り歩き~たまに転倒するが早く歩ける~転倒しないで走れる”時期

一人で歩き始め、外を歩くようになると靴が必要になってきます。
足の基本的な機能が成長し始めます。
特徴的なのは土ふまずの発達です。
ローリング歩行(踵から着地→足の裏の設置→つま先で地面をけって進む)
になるこの頃の脚はO脚傾向にあります。

はだし感覚で足への負担にならず歩ける靴を選んであげてください。
また、未熟な踵を安定させるとともに、
地面からの衝撃を和らげてあげるクッション性も必要です。

3~7歳 “片足立ちが出来る~成人歩行になる”

運動量の増加に伴い足の骨格が発達してくる時期です。

大部分が軟骨だった骨が、
4~5歳頃にようやく踵の部分の骨が揃ってきます。

土踏まずの靭帯の形成は6~7歳頃でほぼ完成します。

その後、横方向のアーチ構造の発達が始まります。
筋肉より骨の発達が早いため、
5歳頃にはX脚状態になります。
11歳頃には大人の足のようになります。

話は長くなりましたが、
子どもの靴選びってとても大事だということが
わかっていただけたでしょうか?

化骨が完全に終了するのは、18歳頃になります。

実に人生の四分の一から五分の一の長い期間をかけて、
人間の足は完成するのです。
靴は子どもに選ばせる(キャラクター物)のではなく、
親がしっかりと良い物を選んであげましょう。

 

 

satosensei

都賀保育園

園長

佐藤 圭子(さとう けいこ)

 

自閉症の子どもに関わるようになって保育に興味をもち保育の業界へ入る。
ハンガリーやドイツ、韓国やデンマークの保育園を視察するなど、熱心に業界研究を行い日本の保育の質の向上と子どもたちの豊かな未来を創るために日々奔走している。子どもたちと積木遊びをすることが好きで、ネフ社・ガプラ・WAKUブロックなど様々な積木を用いて、園児たちと遊びを通じた教養に尽力している。子どもにとって良いと思ったモノはすぐに取り入れるため保育用品などを自作で作り上げることもしばしばある。これまでつくりだした保育用品は100点以上に上る。