フランスでの共働き家庭の夏休み事情
日本でも共働きが増え、拡充しつつある学童保育。
それでも、夏休みのような大きなお休みは、
共働きの家庭では悩みの種ですよね。
共働きの多いフランスでも、
子どもにどんな夏休みを送らせるのかを決めたり、
準備をしたりするのは、なかなか大変な作業になっています。
では、フランスでの夏休み事情を
ご紹介してみたいと思います。
① 「学童保育」を利用する
フランスにももちろん、学童保育と同じシステムがあります。
フランスの学童保育のよい点は、
学校内でみてくれることです。
学校が終わると、学童保育のスタッフが来て
そのまま学童保育に移るので、
子どもの移動がありません。
夏休みなどの休暇中も、学童保育があります。
日本と同じで、勉強をみることはありませんが、
いろんな活動を提案してくれますし、
映画を観に連れて行ってくれたり、
公園や動物園に連れて行ってくれたりと、
ちょっとした遠足を企画してくれることが多いので、
子どもも喜びます。
ただ、責任者のやる気などに因るので、
施設によって当たりはずれがあるのが現状です。
② 林間学校や臨海学校に参加させる
市や民間施設が実施している
林間学校や臨海学校に参加させます。
長いお休みの間に、行ったことのない土地へ旅行したり、
いろんな体験をしたりできると人気です。
③ 祖父母の家に預ける
一番多いのが、これです。
おじいちゃんおばあちゃんの負担が
大きいように感じるのですが、
フランスでは定年退職後、孫の面倒をみるのを
楽しみにしている人が結構多いのです。
自分たちも共働きで子どもを預けていた訳ですから、
もしかすると子どもと遊び足りないのかな?
でも、1~2週間ぐらいして孫が帰ると、
「やれやれ」と思うみたいですけれどね。
いかがでしょうか?
小さい頃から預ける習慣がある国ならではの
事情となっていると思います。
日本でも、
小学生対象のサマーキャンプやサマースクール、
冬休みのスキーキャンプなどもあるようですから、
学童保育だけでなく、
そういうサービスを利用してみるのもいいですね。
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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