「危険」を覚えるのは経験から

「危険」を覚えるのは経験から

はいはい、つかまり立ちなど
動き始めた赤ちゃんに「危ない!」と言うのは、
しょっちゅうですよね。

もちろん、赤ちゃんには
危ないという認識がありませんし、
新しいことをどんどん覚える時期でもあるので、
そういう状況になるのは仕方がありません。

でも、そんな危険から赤ちゃんを
過剰に守ろうとしていませんか?

「危険」を覚えるのは経験から1

 

 

 

 

ある日、次男を自転車に乗せて移動していた時に、
自転車を止めるために鉄柵にもたれかけさせたら、

「たいたいたいたい」

と聞こえてきました。

言葉の遅い子なので、
最初は喃語だと思っていたのですが、
ちょっとおかしいと感じて息子を見ると、
なんと鉄柵とチャイルドシートの間に手が挟まれていました。

ちゃんと「痛い」ということを伝えようとしていたのです。

それを2度ほど繰り返し、扉にも一度軽く指を挟まれ、
私の不注意にもほどがあるのですが、
それらを期に、
「危ないよ、それ、いたいいたいするよ」
というと、すぐに止めるようになりました。

「危険」を覚えるのは経験から2

 

 

 

 

残念ながら、世の中には
経験をしないと分からないことがたくさんあります。

転んで痛い思いをした、頭を机にぶつけた・・・
そうした小さな経験を通して、
赤ちゃんも「痛み」を覚え、
その「痛み」を通して「危険」があることを覚えます。

「熱い」というのも、同じですね。

火傷しない程度の熱いものを触ったことがあれば、
「熱い」というのは痛かったりするものだと覚えます。

大怪我するような危ない目に遭う前に、
積極的に、とは言いませんが、
赤ちゃんの頃から小さな経験を通して
危険を覚えてもらいたいですね。

 


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。