うちの子が発達障害!?

うちの子が発達障害!?

何の疑問もなく育ててきた我が子が、
突然、発達障害を疑われたらどうですか?

ビックリしますよね?
私はビックリしました!

ずっと保育士をしてきた私は、
息子が生まれてから時々は
・視線が合うかな?
・抱っこを嫌がらないかな?
・オモチャの使い方はどうかな?
など、自閉症スペクトラムの傾向がないか
チェックしてきたつもりです。

息子はそのチェックをパスしてきましたし、
乳児健診で指摘されたこともありませんでした。

ただ、かなり自由奔放で独特のユニークさがありましたが、

こんなに面白い子が
自分の息子だなんて、ラッキーだなぁ

くらいにしか思っておらず
(実は今でもラッキーだと思っています)、
私は相当な“お気楽母さん”だったようです。

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そういえば、保育園から帰宅したとき
同居のおばあちゃんが留守にしていると、
息子はこの世の終わりのように泣いていました。

今から思えば、それは
息子のこだわりの強さのあらわれだったのですが、
「おばあちゃんが大好きなんだなぁ」としか思わず、
その時も私は“お気楽母さん”ぶりを発揮していました。

そういうわけで、
息子が年中の時、保育園の担任の先生との面談で
発達障害の可能性を指摘された時は、本当に驚きました。

息子が集団生活の中で困っていることを知り、
私はそれまでの“お気楽母さん”から
“心配性母さん”に早変わりして
アスペルガー?ADHD?と発達障害に関する本を読みあさりました。

その時は、息子が抱えている障害が何か分かれば、
正しい育て方が分かって、
息子の困りごとが全て解決するように感じていたのです。

記事8-2

 

 

 

 

 

病院を受診し、発達検査を受けた結果
自閉症傾向有り(100点以上が自閉症なら、息子は80点といったところ)
発達凸凹有り(知能検査で得意な領域と苦手な領域の差が大きい)
という結果でした。

期待したようなはっきりした答えではありませんでしたが、
育児について悩みながら、息子のありのままの姿を見つめ、
心を寄せて過ごすうちに、気付いたことがあります。

息子の特徴にどんな名前が付こうと、
最高に可愛くて面白い息子のままであること。

息子に合った育て方は、
息子の姿を見ることでしか分からないこと。

育児の悩みは尽きることがありませんが、
子どもの姿を心の目で見て、
子どもの声を心の耳で聴く。
そうすることで、何か大切な気付きに出会えるのかもしれませんね。

 


プロフィール写真

Sachiko
長年、保育士として多くの子どもたちと関わってきたが、発達凸凹児な息子の通学に付き添うため、息子の就学を機に保育の現場を離れる。子ども用品の裁縫やウクレレを趣味としており、現在小学2年生の息子と凸凹な毎日を謳歌中。
息子にとって「わかりやすい生活」は、みんなにも「わかりやすい生活」。そんな生活づくりを日々目指している。