赤ちゃん言葉は本当にダメ?

赤ちゃん言葉は本当にダメ?

我が家の18ヶ月児ですが、
ようやく歩いたかと思ったらその後の成長が目まぐるしく、
その成長ぶりに驚く毎日です。

私の真似をしたり、
自分でいろいろやろうとしたり、
言葉もどんどん増えています。

もともと意思表現のはっきりした子ですが、
「これ」「いたい」といった言葉で
上手に意思を伝えてくれます。

でも、犬を「わんわん」
靴を「くっく」
車を「ぶーぶー」というのは、
赤ちゃん言葉です。

中には「赤ちゃん言葉は絶対使わない! 」という
教育熱心なお母さんもいるのですが、
実際のところどうなのでしょうか?

赤ちゃん言葉は本当にダメ?1

 

 

 

 

 

実は長男が赤ちゃんの頃、
私は自分のことを「お母さん」と呼ばせたくて、
ずっと「お母さん」と言っていました。

保育園で周りの子ども達が
話し始めたちょうど18ヶ月の頃、
周りの子ども達が「ママ」と自分のお母さんを呼んでいるのに、
うちの子は私を「ママ」と呼べず、悲しい顔をしていました。

小さくても、「ママ」が「お母さん」のことだと、
ちゃんと分かっていたのです。

でも、「お母さん」は18ヶ月の子どもには難しすぎます。

その悲しそうな顔を見てこれはダメだと思い、
自分のこだわりを捨てて「ママ」と言い始めたら、
あっという間に私のことを「ママ」と呼ぶようになりました。

「ママ」は赤ちゃん言葉ではありませんが、
喃語に近く、「パパ」とともに
赤ちゃんが発しやすい言葉のひとつです。

でも、それを取り上げることで
子どもがそこに壁を感じたら、
表現の場所を失うことになります。

それを奪ってまで「赤ちゃん言葉はだめ! 」と
こだわる必要はないのではないかと思うのです。

現実に、長男は今5歳ですが、
赤ちゃん言葉は使っていませんし、
それで言葉の発達が遅れたと感じることもありません。

赤ちゃん言葉が赤ちゃんのコミュニケーション手段になり、
そこに喜びを感じるのであれば、
どんどん使ってあげましょう。

気になる方は、赤ちゃんが「わんわん」といったら
「犬だね」と答えてあげれば、
そのうちちゃんと「犬」というようになります。

赤ちゃん言葉は本当にダメ?2

 

 

 

 

 

我が家の次男は最近、
保育園の同じく18ヶ月のお友達と
喃語で会話をしています。

傍で見ていると、
先日はどうもおやつについて交渉しているようでした。

「それ、食べないならボクにちょうだい」
「今食べているのだから、放っておいて」

子どものコミュニケーション力って、凄いですね。

 

 


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ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、5歳、3歳、1歳の3児のママ。