幼稚園の“選びかた”を考える 其の2

幼稚園の“選びかた”を考える 其の2

前回は幼稚園を選ぶ際はトップの
考え方、価値観に直接触れることが
大切だということをお話ししました。

幼稚園の”選びかた”を考える 其の¹

「子どもにどう育ってほしいか?」という
家庭における子育てのビジョンと
それをサポートする幼児教育のビジョンの
ベクトル(方向性)が一致している
必要があるから大切ということですね。

言い換えると、まずは家庭において、
どんな人生を歩んでほしいのか、
どんな人生を創っていってほしいのか?
という子育てのビジョンを持つことが
大切ではないかと筆者は考えるのです。

さて、それを踏まえて、
今回は幼稚園を選に際に大切なポイント
第2弾です。

今回は、

「園が示す教育活動の内容が具体的に示されていて、
 しっかりと納得できる理由が存在するか?」

という点です。

例えば、英語教育を例にとってみてみましょう。

活動内容に「英会話」や「英語あそび」とあれば、
「英語」の教育活動を実施しているのは一目瞭然です。

では、もう一歩踏み込んでみましょう。

その「英語」の教育活動は具体的に
何のためにやっているのか?

何のためにというのは、
「子どものどのような(教育的)影響を与えるために」
実施しているのか?

という教育のビジョンが具体的であればあるほど、
家庭の子育てビジョンとの比較がしやすくなります。

さらに言えば、このビジョンを実現するために

“教師はどんな人物を採用していて”
“教材はどんなものを使っていて”
“これまでの教育効果としてこんな結果が出ている”

(※教育の成果は、そんなに直ぐに
  目に見えるものばかりではありませんので、
  年齢相応の“成果”として捉えてください)

このように子どもに与える(教育的)影響を
明文化している場合は教育内容そのものが、
明確な入園動機のひとつとなりますので、
入園後に、

「え?こんなはずじゃなかった・・・」

という、教育内容におけるミスマッチのリスクを
できるだけ低くすることができます。

実は、あまり知られていないのですが、
私立の学校の多い幼児教育業界において教育内容は、
導入の前提という視点でそのひとつつひとつが
他と違っていて、学園の理念や経営者の思想が
色濃く反映されているのです。

特に創立当時の創立者の想いというのは、
切に地域の未来を願っていることが実に多く、
“この教育を以てして人を育てる”という
強烈なメッセージが伴っていることが多く
教育内容にその願いが反映されているものです。

園見学の際は教育内容という視点から
このあたりを質問してみるといいと思います。

ということで、選び方其の2は、
前述したとおり幼稚園を選択する上で、
「教育内容をしっかり調べて理解して」から
選ぶことの大切さ、についてでした。

 


shidara

 

設楽 竜也

株式会社Gクリップコーポレーション
代表取締役 経営コンサルタント

 

私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGCLIPの代表。前職のコンサルティング会社に入社以来、「相手が欲しているものを創り出すこと」、「曲げない信念(善意)を経営の中心に持つこと」、そして、「自社の商品・サービスが相手の生活を豊かにすることをしっかり説明する」こと、の3点を、近代経営の最重要課題と捉え、私立幼稚園、こども園向けの商品開発、サービス提供に埋没している。私立幼稚園、認定こども園、幼児教育施設とそれら施設へ通いたいと考える家庭とのベストマッチングサイト「プレスコ」の運営責任者。さらに当メディアサイト「09NEWS」の運営責任者でもある。