幼稚園の“選びかた”を考える 其の3

幼稚園の“選びかた”を考える 其の3

前回、
幼稚園の“選びかた”を考える其の2では、
私立学校である幼稚園では、
創設者の設立時の想いに特色があるので、
教育内容も、活動そのものや教育の狙いに
それぞれ違いがある。


そのため、幼稚園をえらぶ際には、


「園が示す教育活動の内容が具体的に示されていて、
 しっかりと納得できる理由が存在するか?」


という点に着目すると、
家庭の子育てのビジョンと、幼稚園での育ちのビジョンを
具体的に照らし合わせることができるので、
園選びをしやすくなることについて書きました。


前回の記事
幼稚園の”選び方”を考える 其の2

幼稚園の”選び方”を考える 其の1


そして、今回は「教育“環境”をみる」
という点について触れてみたいと思います。


読者のみなさんには、
是非、前提として頭の片隅に入れておいて
ほしいことなのですが、


「教育“環境”をみる」


って本当に難しいことです。


例えば、


「子どものいいところを10個あげてください」


と言われて、即座に10個すべて
挙げられる方がほとんどいないのと一緒で、
環境を見てくださいと言うと、


「良くないところに目が向いてしまう」のです。

欠けているものって分かり易いんですね・・・。


そうすると、だいたい、


●見学したクラスの先生の笑顔が少なかった・・・

●廊下にゴミが落ちていた・・・
●トイレのスリッパが揃っていなかった・・・
●泣いている子供がいるのに先生が気づいていなかった・・・


などなど。


マイナスの要素、しかも大抵の場合
「クリンリネス」と「対応」に関してのマイナス要素
拾うことになります。(分かり易いからですね・・・)


これでは、何のために見学に行っているのかわかりません。


たしかに、上に書かれた視点は大事なことです。
ただ一方で、すべてを“教育的見地”で判断すると、
教育活動の一環としてそういう状況になっている可能性を
払拭することはできないものです。


例えばですが、


「見学したクラスの先生の笑顔が少なかった」


という場合、実は、子どもたちを集中させるための
活動の最中だったため、
先生が真剣な顔で活動していた最中かもしれません。


「廊下にゴミが落ちていた・・・」


という場合は、
環境をきれいに保つための活動の一環で、
子どもたちが気づきを与えるためにあえてゴミを放置し、
そのゴミに気づいて片づけることができる人を
育てている最中かもしれません。


このように、一般的にみれば、
「なんで?」「ダメじゃないか?!」
と思うようなことも、幼児教育の現場では、
教育活動の一環だったりすることは
往々にしてあるわけです。


気持ちは分かりますが、安易にマイナスと捉えて、
否定をしてしまってはいい幼稚園、いい幼児教育と
出会う機会そのものを失ってしまうことになります。


では、「教育“環境”」は
どのような視点でみることが大切なのか?


これも基本的には、相手に尋ねて初めて出てくるものです。


例えば、「郵便ポスト」。

不思議に思った方も多いのではないかと思うのですが、
幼稚園の園庭には「郵便ポスト」が設置されていることが
よくあります。


そのポストの設置理由は園によって様々です。
この教育的理由を尋ねることです。


「なぜ園庭にポストが設置されているのですか?」と。


「砂場」「築山」「ブランコ」「大型遊具」・・・


これらの全てに設置の理由があります。


園舎だって、園舎の構造そのものから、
教室やトイレなどの生活や活動の主な空間、
床や幅木、タイル一枚に至るまで
子どもの成長をイメージして、
教育のためのありとあらゆる工夫をしているのが
私立学校の教育環境です。


ですから、その理由を尋ねるのです。


そうすると、どんな子どもたちが育っていくのか、
この幼児教育の根幹とも言える「どんな」が
明確になっていきます。


幼児だからこそ本物を!との考えに基づいて
教具を揃えている幼稚園もたくさんあります。


良い感性は良い環境でが育つ、
と言われますが、
それほどに子どもの教育環境は重要だ、
というなんですね。


因みに、


良いものがたくさんある=いい環境


ということを、
強調しているわけではありません。


あくまで、みなさんが感じる“なぜ?”に対して、
返ってきた説明が「なるほど!」と思うか
どうかが大事だということです。


“環境”を教育的見地から説明して、
しっかり納得できる園は少なくともその環境で
教育の実績をしっかりだしている、
ということが言えるのです。


もちろん、子どもたちが過ごす教育環境ですから、
セキュリティ面での安全、安心が十分に行き届いて
いることは言うまでもありません。


ということで、今回は


「教育“環境”から見る」


幼稚園のえらび方についてでした。

 


shidara

 

 

設楽 竜也

株式会社Gクリップコーポレーション
代表取締役 経営コンサルタント

 

私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGCLIPの代表。前職のコンサルティング会社に入社以来、「相手が欲しているものを創り出すこと」、「曲げない信念(善意)を経営の中心に持つこと」、そして、「自社の商品・サービスが相手の生活を豊かにすることをしっかり説明する」こと、の3点を、近代経営の最重要課題と捉え、私立幼稚園、こども園向けの商品開発、サービス提供に埋没している。私立幼稚園、認定こども園、幼児教育施設とそれら施設へ通いたいと考える家庭とのベストマッチングサイト「プレスコ」の運営責任者。さらに当メディアサイト「09NEWS」の運営責任者でもある。