知っているようで知らない 正しい叱り方って?
3週連続、幼稚園の先生から
「言うことを全く聞かなくて困っている」と話がありました。
我が家の破天荒な娘は、
先生の指示に従わずに、
自分のしたいことをやり続けている様子です。
でも、最近は親の言うことを聞くようになっていたので、
私たちにとっては少し意外でした。
とはいえ、
幼稚園にはたくさんの子ども達がいて、
先生もひとりで対応なさっているのですから、
何とかしなければなりません。
そこで、娘と話をしてみることにしました。
「先生の言うことは、ちゃんと聞くものよ。」
「うん。」
「先生の言うことが聞けないのなら、
学校(フランスでは幼稚園も学校の一環です)に
行く必要がないんじゃないのかな。
次に先生からお話があったら、
もう学校へ行かなくていいよ。
ずっと家にいればいいから。
でも、ママもお仕事あるから、
その時はお留守番しててね。」
この後、娘は「いやだ~」と
大泣きしてしまいました。
ちょっと脅してしまったかもしれませんが、
その後幼稚園では葛藤しつつ
先生の言うことを聞いているようです。
今の子育て論だと、
こうして脅したりする叱り方は
すぐダメな叱り方だと批判されてしまいますよね。
でも、この時の私には即効性が必要でしたし、
娘の性格を考えてこのような叱り方になりました。
尋ねなくても
「今日はいい子にしてたんだよ!先生が褒めてくれた!」
と自分から話してくれるのは、
その効果がテキメンだった証拠です。
「先生もママにそう話してくれてたよ。
ママも嬉しいし、○○ちゃん、偉いなぁ。」
と、褒めてあげました。
後は、なぜ先生の言うことを
聞こうとしないのかもう少し探らないと、
と思っています。
脅す叱り方というと、
「ちゃんと片付けしなければおやつはなしよ!」
というものや、鬼が来るよ~、とか、
おばけが来るよ~、とか、かわいらしい脅しもありますね。
叱り方は、千差万別。
エスカレートしたり偏ったりすると
問題になりますが、各家庭の方針もあれば、
子どもの性格や状況によって違うのは当然だと思います。
どれが正しい、というのではなく、
どの方法が一番合っているのかが大切なのではないでしょうか。
迷った時は、自分と自分の子どもを信じてみましょう。
叱り方に後悔した時は、
次は別の方法をとればいいだけです。
育児は試行錯誤の繰り返しですが、
親子そろって成長していけるなんて、素敵ではありませんか?
ドゥロー ユミコ
フランスにてプロとパパママ友と一緒に、親がボランティアで経営に参加するモンテッソーリ教育の保育園を創設。
音楽の仕事をしながら、その経営に携わっている。理解のあるフランス人夫とともに、日本とフランスの子育ての違いから
「いいとこどり」をして楽しい育児を目指す、6歳、4歳、2歳の3児のママ。
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