就学準備に加えたい ひと手間

就学準備に加えたい ひと手間

小学生になると、
帰宅後にしなければいけないことが盛りだくさん。

いちいち親が、
「宿題しなさい。」「時間割そろえた?」
なんて言っていたら大変ですね。

「プリントは必ず見せなさいって毎日言っているでしょ!」
「どうして体操服を洗濯籠に出さないの!」

毎日、同じことを言い続けるのは
育児の大きなストレスのひとつです。

子どもだって毎日同じことを言われるのは嫌なはず。

でも、いちいち言わなくても、
“何をしなければいけないのか”を
分かりやすく示してあげれば、
子どもは一人でできるのです。

私は息子が1年生になったとき、
こんなものを作りました

記事9-1

帰宅後にやらなければいけないことを書き出して
100円ショップで売っている
ハードケースに入れたものです。

「ただいまカード」と呼んでいて、
廊下に吊り下げていました。

学校から帰ったらまず、このカードを取ります。

ひとつ終わるごとに、横のクリップを下に移動させます。
(息子は左利きなので、左手で操作しやすくしています。)

そうすることで、“次に何をするか”がはっきりしますし、
もっと大事なのは、“あと何個で終わるか”がよく分かります。

子どもは見通しが持てないと
「ぜんぜん終わらない・・・」と、
やる気を失ってしまいますが、
終わりを明確にすることで
あと何個やればオヤツだ!と
モチベーションを保つことができるのです。

また、漠然と「忘れ物しないように準備しなさい。」といっても
何から始めていいか分からなかったり、
できたつもりでも抜けていたり。
それも、準備の手順を示すことで子どもは一人でできます。

記事9-2

もちろん、これらのカードは
我が家のライフスタイルに合わせたものです

そして、これらのカードは、
ずっと使うわけではありません。

息子も夏休み前には
「カード見なくてもできそう!」
「カード無しでもできた!!」
と言ってカードを卒業していました。
(夏休み明けは「忘れた」と、しばらくカードを見ていましたが。)

子どもがパターンを覚えて、
自信がついたらカードは卒業ですね。

記事9-3

親がいちいち言わなくても
子どもがやるべきことをやってくれたら、
育児のストレスは大幅に軽減されるはず。

親も子もストレスフリーな毎日のために、
ちょっとひと手間 加えてみませんか?

 


プロフィール写真

Sachiko
長年、保育士として多くの子どもたちと関わってきたが、発達凸凹児な息子の通学に付き添うため、息子の就学を機に保育の現場を離れる。子ども用品の裁縫やウクレレを趣味としており、現在小学2年生の息子と凸凹な毎日を謳歌中。
息子にとって「わかりやすい生活」は、みんなにも「わかりやすい生活」。そんな生活づくりを日々目指している。