スポーツクラブや学習塾が運営する学童と放課後児童クラブ 何が違うの?
最近ではスポーツクラブや学習塾が運営している
学童保育(正確には学童保育というか微妙ですが・・・)が
増加傾向にあります。
ご存じの方も多いのではないでしょうか?
私も仕事の中で、
実際にスポーツクラブや
学習塾が学童保育機能を持つお手伝いを
させていただくことがあります。
今日は放課後児童クラブとどういうところが違うのか、
私が考えているところをお伝えできればと思います。
まず始めに断わっておきますが、
当然”地域差”というものがあり、
私がこれからお伝えすることが、
すべて当てはまるというわけでありません。
ですが、大まかには合っていると思いますので、
参考にしていただければと思います。
放課後児童クラブは皆さんもご存じの通り、
多くの場合が小学校の横にある学童です。
ここでは、基本的には40名~70名程度の児童受け入れ規模に、
職員が2名~3名ほどの職員がおり、
保育料は、大体1ヶ月3,000円~7,000円ほどになります。
対して、スポーツクラブや学習塾が運営している学童保育機能(これ以降、塾型学童と記載します。)は、
規模は様々ですが、子ども10名~15名程度に対して1名ほどの職員が
担当しているケースが多く、保育料は大体1ヶ月週5回で
30,000円~70,000円ほどになります。
これだけ見ると、圧倒的な違いは保育料金ですね。
なんと10倍ほどです。
金額は高いですが、良いこともあります。
1.ほとんどの塾型学童に共通していること
①同一施設内で習い事ができる可能性が高い
②運営時間が長く、延長保育が充実している
2.施設によっては充実していること
①施設がキレイ。
②職員の数が多い。
③特別なカリキュラム(ネイティブ講師がいたり、体操講師がいたり・・・)がある。
④一斉の登下校メールシステムや、入り口がオートロックなど、施設設備がしっかりしている。
などです。
上記のことを、放課後児童クラブで行うのは、
難しいと思います。
どちらにしても、お子さんにとって良いと思う環境で選ぶことが大事だと思います。
よく塾型学童を利用している保護者の方が仰るのは、
「小学校の横にある放課後児童クラブであれば、友達がいる場合が多く、子どもも楽しそう・・・」
というものです。
逆を言えば、小学校内だけのコミュニティではなく、
広いコミュニティを経験させたいのであれば、
塾型学童はおススメということにもなります。
また、施設設備が整っていでも、
園庭のようなグランドがある塾型学童は少ないですから、
放課後は元気に体を動かしてほしいと思うのであれば、
近くに公園があるかどうかなどもチェックした方がよいでしょう。
ぜひ皆さんはメリットデメリットをしっかりと考えたうえで、
子どもが過ごす環境を選んでください。
林 勇希
株式会社Gクリップコーポレーション
執行役員 経営コンサルタント
幼稚園を中心とした子どもに関わるビジネスの経営コンサルタント。
幼稚園・スポーツクラブにおいての学童保育立ち上げ提案、幼稚園の園児募集、スイミングクラブの会員募集、保育所立ち上げなど、子どもに関わる幅広いビジネスにおいてコンサルティングを経験。現在は私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGクリップコーポレーションに所属し、幼稚園の園児募集、教育施設への学童参入支援、スイミングクラブ会員募集支援等、教育業界へのコンサルティングを行っている。0歳~9歳の子どもたちの教育を研究し、指導員を育成する一般社団法人キッズコンサルタント協会の理事を務めるほか、元プロテニスプレーヤー杉山愛選手の母である杉山芙沙子氏が開発した幼児向けスポーツプログラムの普及を行う一般社団法人次世代SMILE協会の研究員も務めている。
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