学童保育ってどう変わるの?①

 

子ども子育て支援新制度がスタートしました。

この新制度は、子育て環境、
とりわけ保育環境を充実していく制度として、注目されていますね。

特に保育所や認定こども園などに注目が集まっていますが、
実は、放課後児童クラブ(以下学童保育)についても
制度が少し変わってくることをご存じでしょうか?

新制度内で主に変わることとして、

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1.児童指導員について
2.施設基準について
3.対象年齢について

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があります。

今日はまず、
1.児童指導員について
解説します。


学童保育は、今まで、

明確な「基準」というものがありませんでした。
もちろん、環境の充実を目指し、ガイドラインなるものを
制定している市区町村はありましたが、
全国的に見ても、それほど多くありません。

今回の新制度では、各市区町村ごとに
学童保育の「基準」を設けるようになったのですね。


今までなかった指導員に関しての基準も、
その中に含まれています。

学童保育の資格を
「放課後児童支援員」と呼びます。
この放課後児童支援員になるには、
各都道府県が実施する、認定研修を受講する必要があります。

新制度では、この放課後児童支援員を育成し、
学童保育の指導者として、保育にあたってもらうことを
基準としています。


しっかりとした資格者が学童保育内にいることは、

大変喜ばしいことですし、保護者の方々にとっても安心ですよね。

しかし、学童保育に関しては、
①国からの補助金が十分でない
②保育料が安い
という理由から、
なかなか指導員の給与を上げることが出来ないという問題があります。

資格を作ることも良いですが、
「学童保育指導員として働きたい!」
と考えてもらうためには、
それなりの給与水準が必要ですし、
指導員が働く場自体の充実を図ることも必要です。

私も仕事の中で、保護者の皆様のアンケート等を実施しますが、
子どもを預ける環境として、
保護者がとても重要視しているものは、

「教職員の質」です。

学童保育を選ぶ際には
指導員の資格に注目していただくことで、
安心材料の一つになるかもしれませんね。
(資格はあくまでも資格ですので、完全ではありませんが・・・)

 

それでは、次回は施設基準について掲載させていただきます。
お楽しみに。

 

 

hayashi林 勇希

株式会社Gクリップコーポレーション
執行役員 経営コンサルタント


幼稚園を中心とした子どもに関わるビジネスの経営コンサルタント。

幼稚園・スポーツクラブにおいての学童保育立ち上げ提案、幼稚園の園児募集、スイミングクラブの会員募集、保育所立ち上げなど、子どもに関わる幅広いビジネスにおいてコンサルティングを経験。現在は私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGクリップコーポレーションに所属し、幼稚園の園児募集、教育施設への学童参入支援、スイミングクラブ会員募集支援等、教育業界へのコンサルティングを行っている。0歳~9歳の子どもたちの教育を研究し、指導員を育成する一般社団法人キッズコンサルタント協会の理事を務めるほか、元プロテニスプレーヤー杉山愛選手の母である杉山芙沙子氏が開発した幼児向けスポーツプログラムの普及を行う一般社団法人次世代SMILE協会の研究員も務めている。