学童保育ってどう変わるの?③

学童保育ってどう変わるの?③


子ども子育て支援新制度がスタートしました。

この新制度は、子育て環境、
とりわけ保育環境を充実していく制度として、注目されています。

特に保育所や認定こども園などに注目が集まっていますが、
実は放課後児童クラブ(以下学童保育)についても
制度が少し変わってくることをご存じでしょうか?


新制度内で主に変わることとして、

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1.児童指導員について
2.施設基準について
3.対象年齢について

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があります。

前回は
2.施設基準について
解説しました。

施設基準についての解説をご覧になりたい方は、以下からお願いします。
学童保育ってどう変わるの?①『児童指導員について』

学童保育ってどう変わるの?②『施設基準について』

 

さて、今回は
3.対象年齢について
を解説します。

皆さんは「小1の壁」と「小4の壁」という言葉をご存じでしょうか?

何故、今回対象年齢についてあげるかと言いますと、
この問題に関わるからです。

まずは、「小1の壁」を解説します。

現在、保育所を卒園する子どもたちは、
約50万人と言われています。

現在、学童保育に入所している児童は、
全体で約90万人です。

この90万人という数字は、通っている児童全体の数ですので、
主に1年生~3年生を合わせて、90万人となります。

ということは、単純にこの90万人を3学年で割ると、
一学年30万人ということになります。

比率的に1年生を優先的に学童保育に入れていると言っても、
おそらく40万人ほどと予想されます。

保育所を卒園する子どもの数が50万人で、
学童保育に入所できる子どもの数が40万人ということになります。
この10万人のギャップ(実際はもっとギャップがあると言われています)のことを
「小1の壁」と呼んでいます。

次に「小4の壁」について解説します。

平成26年度までは学童保育の多くの施設が
小学校1年生~3年生までを預かるということが基本でした。

そのため、小学校3年生まで学童保育に通っていた子どもたちも、
小学校4年生になると同時に、学童保育に通うことが出来なくなる
ということがありました。

最近では、子どもを取り巻く事件やインターネット、ゲームの発達などを通し、
例え高学年であっても、そういったものに巻き込まれない、もしくは
触れることのない場所に子どもを安心して預けたいと考える保護者も
少なくありません。

このように、小学校4年になったときに、
子どもを預ける場所がなくなってしまうことを
「小4の壁」と呼びます。

解説してきた二つの問題が新制度の対象年齢に大きく関わってきます。

新制度、もっと詳細を言いますと、
児童福祉法の改正に伴い、
学童保育の対象年齢が、
「おおむね10歳未満」から「小学生」に変更になりました。

義務化ではないものの、学童保育の対象年齢が実質、
小学校6年生までということになったのです。

そのため、見た目上は、小4の壁に対し、
わずかではありますが、動きがあったことを意味しています。

しかしながら、これで小4の壁が解消されるかと言いますと、
解消されません。

なぜなら、そもそもの枠、施設数が足りないからです。

例えば、保育所を卒園する方が50万人だとすると、
50万人×6学年で300万人の枠が必要となります。
(もちろん、全員が学童保育に通うとは限りませんし、
これだけの数の枠を作るのは無駄だと思います。)

また、子どもが小学校に上がったら仕事をしたいという保護者もいるでしょう。

あくまでも、例えではありますが、
現在の90万人という数がいかに少ないかが分かるかと思います。

ちなみに前回解説させていただいた施設基準に関しては、
施設を増やすことの弊害になる可能性もあります。

学童保育は新制度に伴う変更を見ても、様々な問題を抱えています。

しかも、保育所が増加していますから、
これからますます問題が生じる可能性があります。

私としては、子どもが安心して過ごすことができ、
保護者が安心して預けられ、

適切な教育を受けることが出来る
そんな施設が増えていって欲しいと願っています。

最近では、民間企業が行う学童も増えてきましたね。

新制度に伴う学童保育のお話は、これで終わりですが、
学童保育に関する情報は、
またお伝えしていきたいと思っていますので、
ぜひとも読んでくださいね。
それでは。

 


hayashi林 勇希

株式会社Gクリップコーポレーション
執行役員 経営コンサルタント


幼稚園を中心とした子どもに関わるビジネスの経営コンサルタント。

幼稚園・スポーツクラブにおいての学童保育立ち上げ提案、幼稚園の園児募集、スイミングクラブの会員募集、保育所立ち上げなど、子どもに関わる幅広いビジネスにおいてコンサルティングを経験。現在は私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGクリップコーポレーションに所属し、幼稚園の園児募集、教育施設への学童参入支援、スイミングクラブ会員募集支援等、教育業界へのコンサルティングを行っている。0歳~9歳の子どもたちの教育を研究し、指導員を育成する一般社団法人キッズコンサルタント協会の理事を務めるほか、元プロテニスプレーヤー杉山愛選手の母である杉山芙沙子氏が開発した幼児向けスポーツプログラムの普及を行う一般社団法人次世代SMILE協会の研究員も務めている。