伝わりやすい方法は“実況中継”!?

伝わりやすい方法は“実況中継”!?

子供が大きくなってくるにつれ、
思うように物事が進まないことが多くなり、
注意の仕方や叱り方に悩んだことはありませんか?

大人の言う通りに動いてほしいわけではないけれど、
つい「○○してほしい。」という要求が増えてくるのに、
子供がやってくれずにイライラしてしまう。

子育て真っ最中のママなら誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。

でもこれって、“子供がやってくれない”のではなく、
“伝わっていない”だけかもしれません。

例えば、これから出掛けなくちゃいけないなど、
時間に余裕がないときに限って
食事をこぼしてしまった子供に対して、
ついつい「なにやってんのー!!こんなにこぼしてー!!」と
感情に任せた叱り方をしてしまったこと、ありませんか?

そもそも、遊びながら食べるとか立ち歩きながら食べるとか、
明らかに行儀の悪い食べ方等をしていなければ
“叱る”必要はないのです。

が、時間に追われて・・・など、
ママに余裕がない場合はそうもいきませんよね。

ですが、「なにやってんのー!!」では、
子供は今どんな状況なのか、
何がいけなかったか、
何をしたらいいのかさっぱりわからないのです。

こんなときに有効なのが、実況中継です。
“今起こっていることを具体的に伝える。”それだけです。

この場合は、「ご飯こぼれちゃったね。」と、
事実を伝えるだけでOK。

年齢によっては、「拾って綺麗にしようか。」などと、
次にどうしたらよいのか、具体的な解決法を提示したらもう完璧です!

遊ぶのが楽しくて、
なかなか公園からおうちに帰りたがらないときも、

「まだまだ遊びたくて、○○くんは遊んでいるね。」
「○時になったね。」
「お日様が沈んで夕方になってきたね。」
「夕食の時間になってきて、お腹がすいてきたね。」
などいう声掛けでOKなのです。

「え?こんなことで?」思ってしまいますが、
感情的になって
「早く帰るよー!」
「いつまで遊んでんのー!」などと叱るよりも、

「ママは僕の気持ちをわかってるぞ。
うんうん、確かにお腹がすいてきたな。」と
子供自身が気づくことができるそうですよ。

ママ自身に心の余裕があるときに、
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?

参考講座 CAP「叩かず甘やかさず子育てする方法」


t_01080+-+コピーyukari

保育係の短期大学を卒業と同時に保育士資格、幼稚園教諭2免許取得。卒業後、結婚前までの4年間幼稚園に勤め、結婚後は子育てに専念する。現在6歳の長女と3歳の長男の育児に奔走中。 地域の育児サークルに入会し、市民センター子育て支援講座の市民サポーターとして企画・運営に携わるなかで現代子育ての課題に遭遇し、自分にできることを模索。長女の幼稚園ではPTA会長を務め、保育所子育て支援室や児童館等に積極的に足を運びながら“2歳児の子育てを楽しむ講座”等多数の育児講座に参加中。