他の子と比べないで!その子のそのままの良さを認めましょう

他の子と比べないで!その子のそのままの良さを認めましょう

ちちぶ幼稚園のつどいの広場「はっぴー」
http://www.kodomo1ban.net/happy/)

たくさんのお友だちが遊びに来てくださいました。

とっても元気な活発なお友だち。

他のお友達がおもちゃをしていると気になって行ってみて
もっと気になるから触ってみたい・・
だからちょっと手がそのおもちゃにいって・・・

傍目から見たらどう見ても横取り
お母さんが飛んできて、
「ごめんなさいね!」
と前に持っていたお友だちに返す。
次はハイハイして他のお友達の物に興味が・・・・
お母さんは気が気ではありませんね。

その横で、お座りしたまんまドンとかまえて
全く動じないお友だちもいます。
その横で、お母さんが手持ちぶさたのように
動き回るお友だちを見ています。

動き回るCちゃん
じっとしているTちゃん

それぞれのお母さんがため息・・・・

「いいなぁおとなしくて・・・」
「いいなぁ元気がよくて・・・・」

そうなんですね。
自分のお子さん以外にお子さんを見て
我が子の足らないところが目について、
もっとこうならいいなって思うのも親の気持ちです

さて、そんなお二人のお母さんに柴原がお話ししたことは・・・?

何が幸せかわからないです。

元気な子は好奇心がいっぱい
何でも知りたがりです。
きっと冒険も大好き。

いろいろ思いついて頑張っていくんでしょう。
アイディアもいっぱいで新しい環境にも強いかもしれません。
でもいいことばかりではありません。
ケガも多いですよね。

そう言うと、
お母さんはうなずいて
「もう顔も頭もケガしてびっくりです」
と言っていました。

もっと言うと戦いの時代にはこうした人は戦うので生き残れません。
生き残るのは臆病な戦士です。

慎重なお子さんはよく人を観察しています。
そして自分の見通しをたてて行動します。


いいか悪いかではないのです。

お母さんはじれったくなるかもしれません。
横をハイハイしているお友だちに全く動じないで、
移動しないで、一つのおもちゃで遊んでいるのが、
イライラしてしまうかもしれません。

元気に動き回るお子さんがうらやましいって思っちゃいますよね。

確かに新しい物には、なかなか挑戦しないかもしれません。
でもじっくり物事に取り組んで最後までやり通しますよ。
それは大きな力になるはずです。

さあ、そんなお話しをして我が子を見れば・・・・
人生っていろんな場面でいろんな活躍の仕方があります。


いろんなタイプの人が、いた方がいいのです。

いろんな人が必要なんですね。

だから、どの子もその子の方法で自分の力を出して
そして周りの人と関係を培っていきながら、社会に出て
人の役に立つ人になることが大事なのです。

そのやり方はきっとその子の方法があるはずです。
それはお母さんのテンポとやり方とは違うかもしれません。


だから比べないでお子さんの良さをそのまま認めてあげてくださいね。

きっとそれが幸せのコツのように思います。

 


makisensei

 

学校法人弘道学園 秩父幼稚園

園長 柴原 眞紀

 

大学卒業後、某大手出版社・公立中学校の先生を経験。現在の理事長兼慈眼寺住職(幸保さん)と結婚。2004年、当時、少子化と過疎化により、廃園の噂が出るほど危機的な状況だった秩父幼稚園園長に就任。その後、娘二人の不登校問題に直面。我が子の子育てに母親の役割、家族の意味を考え、ママたちの育児ストレスをどう解決するのかという問題に教育者としての視点から向き合うことの大切さを痛感。その後、自らの経験と園児と保護者とのかかわりによる気づきをもとに、園児とその家族を支援していくという方針を立ち上げ、「みんながはっぴーに」なる幼稚園として、秩父幼稚園を再生。現在は、秩父保育園・秩父幼稚園が一体化した認定こども園として、どんな子どももご家庭も支援する学園づくりに奔走。