日本の皆さんのホンネ!? ②少子化の進む日本人の本音とは?
私は仕事柄、様々な調査資料を調べます。
そんな調査の中で、少子化に関連している調査資料に関しては、
子どもについての資料が多いため、面白いデータがたくさんあります。
何回かにわたって、日本の皆さんのホンネ!?ということで、
内閣府で公開されている
平成25年度「家族と地域における子育てに関する調査」
の資料から見える、
日本の結婚観や子どもに関する意識調査を紹介しようと思います。
今回は「少子化の進む日本人の本音とは?」ということで、
出産・子育てに対する意識調査結果です。
日本の大きな問題として少子化があげられますが、
結婚している男女は、子どもについてどう考えているのでしょうか。
以下の結果は結婚している男女(20歳~49歳)420人に、
「あなたは全部で何人の子どもを欲しいですか?」
という質問をした際の回答結果です。
0人⇒3.8%
1人⇒10.0%
2人⇒53.8%
3人⇒26.9%
4人⇒3.8%
5人⇒1.7%
どうでしょうか?
この結果を見ると、結婚した男女は多くの方が
子どもが欲しいと思っており、
しかも二人以上の子どもが欲しいと
考えている方が80%以上ということになります。
ちなみに平均の数は2.2人だそうです。
次に、子どもを持つための条件について以下の質問をし、得られた回答結果のベスト3です。
「あなたが今後、子どもを持つ場合の条件としてはどんなことが考えられますか。
あてはまるものをいくつでも選んでください。」
1位:働きながら子育てができる職場環境であること⇒56.4%
2位:教育にお金があまりかからないこと⇒51.9%
3位:健康上の問題がないこと⇒47.4%
いかがでしょうか?
ちなみに4位は地域の保育サービスが整うこと(46.2%)です・
子どもを持ちたいと願っている夫婦が多い中、
子育てに対しての不安も同時に考えている方が多いようです。
私があえてポイントとしたいのは、
「働きながら子育てできる職場環境であること」が
1位になったというところです。
4位の「地域の保育サービスが整うこと」とは違うということです。
働きながら子育てができる職場環境とは
どういうものなのでしょうか?
これからは、日本全体でこのことを
考えていかなくてはならないのかもしれません。
いずれにしても、子どもを持ちたくない
という夫婦は少ないということが分かる調査資料だと思います。
林 勇希
株式会社Gクリップコーポレーション
執行役員 経営コンサルタント
幼稚園を中心とした子どもに関わるビジネスの経営コンサルタント。
幼稚園・スポーツクラブにおいての学童保育立ち上げ提案、幼稚園の園児募集、スイミングクラブの会員募集、保育所立ち上げなど、子どもに関わる幅広いビジネスにおいてコンサルティングを経験。現在は私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGクリップコーポレーションに所属し、幼稚園の園児募集、教育施設への学童参入支援、スイミングクラブ会員募集支援等、教育業界へのコンサルティングを行っている。0歳~9歳の子どもたちの教育を研究し、指導員を育成する一般社団法人キッズコンサルタント協会の理事を務めるほか、元プロテニスプレーヤー杉山愛選手の母である杉山芙沙子氏が開発した幼児向けスポーツプログラムの普及を行う一般社団法人次世代SMILE協会の研究員も務めている。
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