ドラマ「コウノドリ」が教えてくれること
もともと、あまりTVが好きではない上に
普段、なかなかじっくり観る暇もない私ですが
このドラマだけは、どうも欠かさず観てしまいます
「コウノドリ」
綾野剛演じる産科医を中心とした
出産にまつわるストーリー
医療関係者からみたらどうかはわかりませんが
個人的には、非常にすばらしいドラマだと思います。
産後うつ・高齢出産・病気と出産との葛藤
未成年の妊娠出産・仕事と育児の両立
子どもの障害や病気 etc…
誰もが経験しうるテーマを
現代の人々に重ね合わせ
特に母親の心情をメインにした描写が
リアルで素晴らしい!
出産への不安
育児のストレス
仕事復帰への焦りetc …
自分自身の経験と重ね合わせると
毎回、切ないやら悔しいやら
羨ましい気持ちも入り混じり
涙が溢れてなりません。
「妊娠・出産=シアワセ」
という構図が理想ながら
現実は、それだけではない
さまざまな問題を
含んでいることも多いですよね。
”イクメン”と呼ばれる
育児に協力的なお父さんも
増えてはいますが
それでも日本は「ワンオペ」
いわゆる、母親だけが子育てを担う風習が
未だに強いのが現状ではないでしょうか。
状況によっては
妊娠も育児も孤独な面がたくさんあります。
子育ては、母親だけの責任ではないはずなのに
家で一人、慣れない育児と格闘し
そのストレスから起きる
悲しい事件も増えています。
ドラマの中にでてくる言葉に
「出産は奇跡だ」というフレーズがあります。
医学が発達したこの現代に於いても
母子を取り巻く病気や事故は多く
未だ出産に関しては原始的な対応も多いです。
「妊娠は病気じゃないから仕方ない」
「痛みを我慢してこそ、愛情」
「母親なら、我慢するのが当たり前」
そんな偏った概念の中で、私自身も
「この国には「母親の人権」は無いのか」
と感じるほどの辛い思いを何度もしました。
母親だって、まずは1人の人間であり
子どもは、母親だけのものではないはず!
このドラマは、そんな母親の気持ちに寄り添い
応援してくれます。
「母のシアワセなくして、子の幸せなし」
女性のみなさんにはもちろん
出産を控えた奥さんをもつ男性や
そんなスタッフをもつ上司の方に
是非観て頂きたい!と思うと同時に
地域や社会全体として
母親を取り巻く環境改善を
真剣に考えて欲しいと願う
深いドラマです。
石田 治香(いしだ はるか)
長くアパレル業界で、服飾雑貨の企画デザインを手掛ける傍ら、趣味のスポーツ関連や子育てに関するコラムやblogを発信。
「衣食住を、カラフルに楽しく♪」をモットーにハンドメイド・インテリア・お料理・アートなどを通してひとり娘との暮らしが輝くようなちょっとしたアイデアを、日々模索中!
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