“おうちがあったかく思える”ことが、子どもの成長の第一歩!

“おうちがあったかく思える”が、子どもの成長の第一歩

子育ての最終的な目標は、

お子さんが社会に役立って自分で生活をしていくことですね。

仕事をして、家族を持って、周りの人と助け合って暮らしていくことです。

 

この場合の仕事は、収入の有無ではなく、
自分が周りの人の役に立っていて、
そして素直に助けてもらえる状況をつくるものですね。

 

大人の方で社会と関係を断ってしまっている状態は、大きく見直す時です。

 

できればその前に、困ったら助けてもらったり 
相談にのってもらえるような関係を、誰かと築いていくことも大事なことですね・・・

 

そのために この乳幼児期にどうしたらいいでしょうか・・・

難しいことではなくて
心があったかくなるような穏やかな時間を積みかさねる、それだけです。

 

幼稚園、保育園で、嘔吐や発熱でお迎えに急に来ていただくことがあります。
そんな時、お子さんはとっても不安です。
体は辛いし早く帰りたいし、
でもすぐにはお家の人が来ないことも・・

 

今日もそんなお子さんが・・
私はゆっくりした気持ちで、呼吸も意識してゆっくりにして
冷たい足先をマッサージ

 

「大丈夫だからね、お迎えもうすぐ来るからね。
 安心していいんだよ。
 みんなが○○君のこと大好きなんだからね。
 寝ちゃってもいいんだよ」

 

と足の裏や足の甲をゆっくりマッサージします。

 

冷たい足先が温まってくると、
目もゆっくり閉じてきました。
私のひざ掛け(ウール100%)でくるんであげました。

 

玄関のチャイムが鳴るたびに、瞼がピクピク
お母さんかなって、気が張っているんですね。
宅配さんだったりするので、
そのたびに、背中をトントン・・・

 

ゆっくりした気持ちで、一緒にいるって大事なことですね。

 

日常の中でも、5分、10分一緒に気持ちを動かしましょう。

 

「きれいなおつきさまだね」
「わ~ 寒い寒い」と手をつなぐ
「おいしいね」

 

洗濯物も、洗い物もたまっているけど
抱っこして絵本を読んじゃう。

 

一緒に暮らしていても、意識しないとできないことなんですね。

 

一番確実な方法は、寝る時に一緒にゆっくり息をして
目をつぶって寝入りそうな時に耳元で静かに、

 

「ママは ○○君が大好きだよ」

「幼稚園のお友だちも、保育園のお友だちも
 先生もみんなみんな、○○君が大好きなんだよ」

コツは、断定して言っちゃうことです。

 

大好きなことを考えてください。
我が子の、大好きなところです。
「○○くんが、大好き」って思ってください。

 

ご飯をいっぱいだべるところ
お茶碗を運んでくれるところ
下の子のオムツを持ってきてくれるところ
ボタンに挑戦しているところ
歌を歌っているところ
なんていっても、笑顔

ほらいっぱいあるはずです。

ここでは、注文も要望もだめです。

仕事でイライラしても、
ご家族のことで悩んでいても
とにかくその5分は、全部忘れてお子さんのことだけを思ってください。

そして、この文章を読んでいるあなたが、
やってもらって嬉しかったことをしましょう。

おうちの中が、あったかく思えることが
実は一人で歩き出すために一番必要なこと。
怒っても、実はお子さんはよくなりませんからね。

 

 


makisensei

 

学校法人弘道学園 秩父幼稚園

園長 柴原 眞紀

 

大学卒業後、某大手出版社・公立中学校の先生を経験。現在の理事長兼慈眼寺住職(幸保さん)と結婚。2004年、当時、少子化と過疎化により、廃園の噂が出るほど危機的な状況だった秩父幼稚園園長に就任。その後、娘二人の不登校問題に直面。我が子の子育てに母親の役割、家族の意味を考え、ママたちの育児ストレスをどう解決するのかという問題に教育者としての視点から向き合うことの大切さを痛感。その後、自らの経験と園児と保護者とのかかわりによる気づきをもとに、園児とその家族を支援していくという方針を立ち上げ、「みんながはっぴーに」なる幼稚園として、秩父幼稚園を再生。現在は、秩父保育園・秩父幼稚園が一体化した認定こども園として、どんな子どももご家庭も支援する学園づくりに奔走。