フィンランドの教育改革とは?
フィンランドの教育改革に関してのある記事を読みました。
フィンランドは昔から、「教育の自由化」というものを行っていたそうです。
これは、すごく簡単に言いますと、
最低基準だけ作って、学習内容等は、学校ごとや先生方に任せる
というものだそうです。
この教育の自由化は、逆に教科書を倍増させたそうです。
なぜなら、「学習中心の内容」から「子ども中心の内容」に変わったからだと、
ある記事には書いてありました。
子どもに何を学ばせたいのか・・・
私が教えたいことを教えるには、何の知識が必要なのか・・・
先生一人ひとりが考え、それにあった教材を用意し、
子どもたちに伝えていきます。
この教育の自由化は、最初は学力格差を生んだものの、
様々な努力によって、現在では世界屈指の学力を持つ国になったそうです。
さて、そんなフィンランドですが、
2020年までに数学や理科などの教科を廃止するという
とても面白い教育改革を打ち出したそうです。
そして、数学や理科などの教科の代わりに、
「テーマ学習」を取り入れるらしいのです。
どういうことでしょうか?
例えば「机が出来るまで」というテーマをあげたとしましょう。
机が出来るまでには、たくさんの工程が必要になります。
①ひのきや杉は立派になるまでに、約60年ほどかかるそうです。
②木を伐採する作業があります。
③林業が盛んな国はドイツらしいです。
④木を運ぶには搬入作業が必要です。
⑤木の特性に合わせて、木の厚さを変えたり大きさを変えたり、製材をします。
⑥製材した後は木を乾燥させます。
⑦木は実はストレスがあるらしく、乾燥させた後も少し保管して、落ち着かせるそうです。
⑧木取りという切り出しを行います。
⑨木取りの後はまた保管するそうです。
⑩加工をします。
⑪塗装をします。
⑫梱包作業を行います。
⑬お届け作業をします。
⑭各販売店で並べられます。
机を作るだけでも様々な内容が詰まっています。
これらの項目を学習する為には、
様々な知識が必要なのはあきらかです。
また、繋げて学習しようと思えば、
ドイツについても学べてしまいます。
私が想像しただけでも、
国語の知識、数学の知識、理科の知識など、
様々な内容が学べると思います。
先生方にとっては、本当に大変な内容だと思います。
一つのテーマを教えるのに、
どれだけたくさんの知識が必要なんだ・・・
でも、こんな学習ワクワクするなと思います。
この学習、日本でも同じような方法が取り入れられていたのはご存知でしょうか?
「ゆとり教育」の中にあった「総合的な学習の時間」です。
ゆとり教育については、様々な論争がありますね。。。
フィンランドの教育が、これからどうなっていくのか、
色んな意味で、とても楽しみです。
私としては、「テーマ学習」、ぜひ頑張ってほしいなと思います。
林 勇希
株式会社Gクリップコーポレーション
取締役 経営コンサルタント
幼稚園を中心とした子どもに関わるビジネスの経営コンサルタント。
幼稚園・スポーツクラブにおいての学童保育立ち上げ提案、幼稚園の園児募集、スイミングクラブの会員募集、保育所立ち上げなど、子どもに関わる幅広いビジネスにおいてコンサルティングを経験。現在は私立幼稚園、こども園に特化した“ベストマッチング・サービス”を提供するGクリップコーポレーションに所属し、幼稚園の園児募集、教育施設への学童参入支援、スイミングクラブ会員募集支援等、教育業界へのコンサルティングを行っている。0歳~9歳の子どもたちの教育を研究し、指導員を育成する一般社団法人キッズコンサルタント協会の理事を務めるほか、元プロテニスプレーヤー杉山愛選手の母である杉山芙沙子氏が開発した幼児向けスポーツプログラムの普及を行う一般社団法人次世代SMILE協会の研究員も務めている。
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